料理スキルほぼなし、息子と2人暮らしJリーガーのチャレンジ/大久保嘉人 現役Jリーガー主夫(4)

2021年11月に引退を発表したサッカー界のレジェンド大久保嘉人さん。サッカー人生に終止符を打つ場所として選んだのは、プロとして一番最初に所属したチーム・セレッソ大阪でした。
2021年1月にセレッソ大阪に移籍が決まり、単身赴任での大阪入りをすぐさま決意。 「パパは大阪で一人で暮らすからね」と話をすると、三男の橙利君(9歳)がまさかの「パパについていきたい」と宣言する予想外の展開! 家族全員が仰天したものの、三男の決意は揺らがず、本当に息子を連れてのプロサッカー選手&主夫という二足のわらじ生活がスタートして――。
大久保嘉人著『俺は主夫。職業、現役Jリーガー』(講談社)から、「料理スキルほぼなし、息子と2人暮らしJリーガーのチャレンジ」を紹介します。
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セレッソ大阪に所属が決まり、単身・大阪へ行くつもりだった大久保選手。三男の橙利くんが「俺も行く」と言い出し家族は驚きます。最初は「やっぱりやめる」と言い出すのではと思っていた大久保夫妻ですが、三男の意志が固かったこともあり、その意志を受け入れることに。橙利くんは学校の年度も途中だった3月14日に大阪へー。
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※本作品は大久保嘉人著の書籍『俺は主夫。職業、現役Jリーガー』から一部抜粋・編集しました

料理をし始めて最初の頃は、鍋のフタもなかった。目玉焼きを作るのにもフタがなくて、「うわ、どうしよ」って手でフタしてたわ(笑)。めちゃくちゃ熱い。
(※編集部注:絶対に真似しないでください)
その次はちょっと考えて、他のフライパンを逆さまにしてフタ代わりにした。これは結構いいアイデアやった。
俺はそのままでもよかったんやけど、俺が遠征に行くときは、うちのおかんが橙利の世話をしに来てくれるんよ。実家の福岡からね。
そんで飯も作ってくれるんやけど、料理するときに「鍋が欲しい」って言ってて。でもどこで買えばいいかわからない。
そしたら橙利の友達のユウセイくんが「橙利のおばあちゃんが鍋がないって。どこで買ったらいいか教えてほしいんだって」って自分のお母さんに聞いてくれて。それを聞いたお母さんが、鍋としても使える深めのフライパンと、フタのセットをうちに持ってきてくれた。
「いらないから、全然使ってないから使ってください」って。めっちゃ親切やろ。それからはフタのある生活や。もう手でフタせんでよくなった。
調理器具とかね、そういうの買いに行くのは面倒くさいと思うんやけど、生活自体は雑なのが気持ち悪くて。意外かもしれんけど、すごくきれいに暮らしてると思います。ほんとに。
俺、家が汚いのも無理で。散らかってたらその場で片づけるし、汚れてると思ったらすぐ掃除する。橙利と俺だけやから、散らかってる、汚いっていってもたいしたことないしな。
「疲れてるから、もう少し休んでから」とか、「もうちょいスマホ見てからにしよ」とか、もちろんそう思うときもあるけど、絶対ダメ。後回しにしたら余計に面倒くさくなるし、そもそも汚い部屋じゃくつろげない。やるべきことをためるのはイヤや。先にやって、あとでゆっくりしたほうが絶対にいい。
ダラダラすると「やりたくねえな」って気持ちがどんどん大きくなるけど、さっさとやっちゃったらたいしたことないし、気持ちいいでしょ?俺はそっちのほうがいいと思うよ。

著=大久保嘉人/『俺は主夫。職業、現役Jリーガー』(講談社)
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