〇〇を断つことが感染症予防では大切!感染症の要因/岡田晴恵先生の「家族と自分を感染症から守るには」(8)

ニュースで毎日目にする「新型コロナ」の文字。パンデミックによって、感染症は身近な病気なのだと改めて意識した人は多いのではないでしょうか。
でも、感染症は新型コロナウイルスだけではありません。
家庭でよく起こる様々な感染症について、感染症研究の専門家である岡田晴恵先生が、イラストと図解でわかりやすく解説した『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』。本書から、知ってるようで知らない「そもそも感染症って何?」や、今さら人に聞けない「日常生活で気をつけることは?」といった基本的知識をご紹介します。
症状や対処法を知って日頃からできることを実践し、大切な家族と自分自身を守っていきたいですね。
※本作品は著/岡田晴恵、監修/小林弘幸の書籍『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』から一部抜粋・編集しました
感染症の3つの要因(感染経路があること)
感染症の3つの要因のふたつめは、病原体が体の中に入っていく感染経路があるということです。そのため、病原体それぞれの感染経路に合わせた方法で、感染経路を断つことが感染症の予防では大切になります。
1.飛沫感染を防ぐ
飛沫感染を防ぐには、病原体を吸い込まないように、ほかの人との距離をとることがポイントとなります。ただし現実的には、人は集まって生活することも多いため、むずかしいと思われます。
飛沫感染を最小にするためには、せきエチケットを日ごろから励行してください。せきエチケットは、マスクを着用する、せきやくしゃみをするときにティッシュなどで口と鼻を覆う、とっさのときは腕で覆うなどの、ほかの人たちへの配慮です。

2.エアロゾル感染・空気感染を防ぐ
飛沫は、ウイルスや細菌などの病原体が鼻水や唾液に含まれた粒子ですが、空気の乾燥しやすい冬の時期などでは、水分が蒸発してより小さな飛沫や飛沫核となり、部屋などの空間を漂うことがあります。マイクロ飛沫のエアロゾルとなった場合は、空間を長く漂って、それを吸い込む感染が部屋の中で起こりやすくなります。加湿や換気を励行することが大切です。

3.接触感染を防ぐ
接触感染の経路を断つ基本は、手洗いの励行です。流水でていねいに手洗いをします。タオルをほかの人と一緒に使うのはやめます。固形石けんよりも液体石けんを使うことが奨められます。人の手がよく触れるドアノブ、受話器、手すり、マウス、おもちゃなどをこまめに消毒します。
著者プロフィール

著者/岡田 晴恵
白鷗大学教育学部教授。共立薬科大学大学院修士課程修了、順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。アレクサンダー・フォン・フンボルト奨励研究員としてドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所に留学、国立感染症研究所研究員、経団連21世紀政策研究所 シニア・アソシエイトなどを歴任、現職に至る。

監修/小林 弘幸
順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科(小児外科)博士課程修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科学講師・助教授を歴任、現職に至る。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手・アーティスト・文化人へのコンディショニング・パフォーマンス向上指導にかかわる。
著=岡田晴恵、監修=小林弘幸/『予防と対策がよくわかる 家族と自分を感染症から守る本』(KADOKAWA)
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