反応が抜群によくなる可能性！絵本・おもちゃ選びに「赤ちゃん目線」を取り入れよう
ベビーグッズを購入する際に、ついママ・パパの好みのデザインを選んでいませんか？
実は、生まれたての赤ちゃんに見えている世界は大人とは全く違います。
「赤ちゃん目線」のポイントを押さえて絵本やおもちゃを選ぶことで、乳児期ならではの可愛い反応をめいっぱい引き出せるだけでなく、赤ちゃんの育脳にも役立つ可能性が高いそうです。
1986年の創設以来、ベビーグッズの開発を続けるブランド・DADWAY社のスーザン氏によると、「赤ちゃんに見えている世界」についてまず理解しておきたいのは下記の3点とのこと。
１．視界がとてもぼやけている
２．顔から20～30センチまでの物しか見えない
３．赤ちゃんが最初に見ることができる色は白と黒の2色
そして赤ちゃんの心をつかむうえでもう一つ重要なポイントが「左右対称の顔」。
左右対称の顔を見ると安心感を抱く一方、ウインクしている顔や、半分だけ笑っている顔は、赤ちゃんには「怖いもの」と認識されてしまうということが分かっているそうです。
お茶の水女子大学名誉教授の榊原洋一氏によると、現代乳児心理学においても、「人の顔」「水玉」「しま模様」が赤ちゃんの好奇心を育むことが分かっているとのこと。
特に「顔」に関しては、赤ちゃんは乳児期に顔を見る経験をたくさんすることで、社会性の基礎を育むのだとか。
つまり、絵本やおもちゃを選ぶ際には、
・白黒の配色
・ぼやけた視界でも見えるはっきりした形や模様（水玉、しま模様）
・左右対称の顔
それらを赤ちゃんの目の近くで見せることが、反応を引き出し、好奇心や社会性を育むポイントになる可能性が高いということ。
また、絵本を選ぶ際にどんな「テーマ」を選ぼうか迷ってしまう、ということはありませんか？
例えば、「動物」をテーマにした絵本なら、鳴き声のオノマトペがふんだんに登場するものがベスト。かわいい動物の絵（視覚）とママ・パパが発する優しいオノマトペ（聴覚）が赤ちゃんの脳の中で結びついてゆくので、「育脳」のファーストステップにはおすすめです。
根強い人気を誇る「食べ物」がテーマの絵本では、鮮やかな色の果物と野菜の描かれたものがおすすめです。離乳食の始まるころに「食べるってこんなことだよ」「おいしいって、嬉しいね」と伝えることで、赤ちゃんの食欲をサポートしてくれる嬉しい効果も！
最後に、1～2歳まで長く使える「乗り物」をテーマにした絵本もおすすめ。様々な色やかたちを持ち、音を出しながら家の外を走りまわる乗り物は、赤ちゃんをひきつける刺激の宝庫とも言える存在ですよね。
テーマごとの特徴が分かったら、赤ちゃんに実際に絵本を見せて、反応の良いものを選んでみましょう。1つのシリーズの中で、複数のタイトルを読み比べ、赤ちゃんの好みを探っていくという方法もおすすめです。
悩むことも多い絵本・おもちゃ選び。ぜひ「赤ちゃん目線」に立って、赤ちゃんの心と脳を育んでくださいね。
文＝石井萌愛
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