まずフランスで流行し、イギリスにも広まった「ネクタイ」のルーツ/子どもに話したい雑学(43)

#趣味   
ネクタイの起源は何?

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』43回


子どもに今すぐ話したい「タメになるうんちく」!

「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」
これ、答えられますか?

「子どもにすごいって思われたい」「日々のコミュニケーションの中で色んなことを教えてあげたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をご紹介。

それでは、学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を見ていきましょう!

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました

ネクタイは騎兵のスカーフだった!


男性のファッションとしてこれほど普及しているのに、実用性はゼロという不思議な存在が、ネクタイである。

首に布を巻く風習は、古代ローマの兵士が防寒のために羊毛を巻いたなど、古くから世界のあちこちにあるが、純粋なファッションとしてのネクタイの起源は、17世紀のクロアチアの軽騎兵にあるといわれている。

勇猛さで知られたクロアチア軽騎兵は、傭兵としても引っ張りだこだった。フランスのパリにも連隊が置かれ、彼らの首には色鮮やかな布をスカーフのように巻いていた。フランス国王ルイ14 世がそれに目をとめ、「あれは何だ?」と側近に尋ねたところ、側近は勘違いして「クロアチア人です」と答えた。クロアチア人はフランス語でクロアート、それがなまってフランス語でネクタイを表す「クラバット」となった。

こうしてネクタイはまずフランスで流行し、イギリスにも伝わる。出征する兵士を見送る恋人や妻たちは、愛する人の首に布を巻いて、同じ軍服を着た一団の中からでもすぐに見つけ出せるようにして別れを惜しんだという。

イギリスで首を結ぶ紐の意味でネクタイ(Necktie)と呼ばれるようになったのは1830年頃。

19世紀後半にはクラバットの結び目だけを残した蝶ネクタイが作られ、同じ頃に現在のネクタイの主流となるフォア・イン・ハンド・タイが誕生した。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

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