「風はどこからやってくるの?」風が吹くメカニズムを解説!/人類なら知っておくべき地球の雑学(112)

1年より1日のほうが長い惑星があるってホント?キリンは超高血圧⁉ 天体や動植物、化学など、読めば思わず人に話したくなる様々なジャンルの理系ウンチクを『人類なら知っておきたい 地球の雑学』より、皆様に1日1本お届けします!
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「風はどこからやってくるの?」風が吹くメカニズムを解説!
「風」とは、地球上における水平な空気の流れのことだが、「風が吹く」とはどういうことなのか。それは「空気が移動する」ことにほかならない。
では、なぜ空気が移動するのか。そこに深く関係してくるのが「気圧」である。
そもそも「気圧」とは、地球の表面を覆っている、空気の層の重さによって生じる圧力のことである。その強さはヘクトパスカル(hPa)という単位によって表され、地球上の平地の平均気圧は1013hPa(=1気圧)となる。たとえば、標高が高い場所へ行くほど気圧が下がるのは、その上にある空気の層の厚さが薄くなっていくためで、場所はもちろん時間によってもさまざまな変化を見せる。
さらに、気圧はその不均一を解消するため、常に高いほうから低いほうへ、空気を押し出そうとする性質がある。そのときに発生する空気の流れこそが、「風が吹く」という現象だ。
また、風の強弱は「気圧差」によって引き起こされる。そのため、天気図に描かれている、気圧の等しい部分を結んだ等圧線を見れば、その場所の風の強弱を確認することができる。
等圧線の本数が多く、間隔が狭いほど、気圧の差が大きいことを示しており、この気圧差のことを「気圧傾度」と呼ぶ。そして、気圧傾度が大きいほど風が強く、小さいほど風は弱い。
実際の天気図でも、気圧の低い低気圧ほど等圧線の間隔が狭く、高気圧の中心では間隔が広い。ただし、低気圧や高気圧のように広範囲にわたる場合、風は気圧の高いところから低いところへまっすぐに吹くわけではない。地球の自転や地表の形状の影響を受けるため、右方向にずれて吹くことがわかっている。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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