中東に石油を埋蔵する油田が多く存在する理由とは/人類なら知っておくべき地球の雑学(139)

1年より1日のほうが長い惑星があるってホント?キリンは超高血圧⁉ 天体や動植物、化学など、読めば思わず人に話したくなる様々なジャンルの理系ウンチクを『人類なら知っておきたい 地球の雑学』より、皆様に1日1本お届けします!
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中東に石油を埋蔵する油田が多く存在する理由とは
世界全体の石油確認埋蔵量の約半分を、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェートなどの中東地域が占めている。多くの石油を埋蔵する油田が、なぜ中東地域に集中しているのか。その理由を考えるためには、まずどうやって石油ができるのかを知る必要がある。
石油は、炭素と水素からなる化合物、炭化水素を主成分としているが、その起源としては、現在のところ「有機成因説」が有力だ。この説によると、太古の海や湖に生息していた植物プランクトンなどの微生物の遺骸が、長い年月をかけて地中深くに埋もれ、「ケロジェン」という高分子化合物に変化。さらに熱で分解され、再び長い年月を経ることで、石油になったと考えられている。
このように、石油ができる過程を考えると、油田が存在するためにはいくつかの条件が必要となる。まず、かつて植物プランクトンなどが多くいた、湖や比較的浅い海があった場所であること。さらに、微生物の遺骸が埋もれるために、砂泥が厚く堆積する堆積盆地が多く分布していること。これに加えて、石油をためるのに適した地質構造も重要だ。
これを中東地域に当てはめてみるとどうなるのか。約2億5000万年前から約6500万年前まで続いた中生代には、テチス海と呼ばれる海が広がり、大きな堆積盆地が分布。大量の石油を貯蔵するために最適な地質構造を有するなど、この地域には世界有数の油田群を形成するために有利な条件がすべてそろっているのだ。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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