スーパーで食材を買うとき気にするのは3位「値段」、2位「品質」、1位は? 子育て世代「日々の食事作り」のリアル

#くらし   
買い出しは週2~3回のまとめ買いが主流

仕事や育児に追われて忙しい日々の中でも、避けて通れないのが食事作り。夕方というもっともへとへとな時間帯に、献立を考えて作るのって、精神的にも肉体的にも相当疲れますよね。そこでレタスクラブでは、食材の買い出しから献立の立て方まで、日々の食事作りの実態についてレタスクラブアンケート部の皆さんに聞いてみました。(2022/4/4~2022/4/11実施:回答者1383人のうち「女性・既婚・子どもあり・23歳~50歳」の308人の回答を抽出)。ラクで時短にもなる献立の立て方アイデアなども満載です。

買い出しは2~3日に一度のまとめ買いが主流

食事作りの第一歩は、食材の買い出し。最近は、小麦粉や油をはじめとする値上げラッシュや、不作による野菜の高騰などが続いているため、上手に買ってムダをなくしたいですよね。そこで、まずは食材の買い方について聞いてみました。

食材の買い出しはどのくらいの頻度で行きますか?

食材の買い出し頻度は週2~3回

ほぼ毎日…51票(16.6%)
2~3日に一度…153票(49.7%)
4~5日に一度…60票(19.5%)
土日にまとめて…40票(13.0%)
ほとんど行かない(食材宅配など)…4票(1.3%)


約半数の人が「2~3日に一度」と答えています。肉や魚、葉物野菜など、足の早い食材の消費期限を考慮すると、このくらいのペースで買うのがもっとも効率が良いのかもしれませんね。また、「毎日買う」よりも、「4~5日に一度」「土日にまとめて」など、まとめ買い派の割合が多かったこともわかりました。働いていて買い物に行く時間を取れなかったり、子連れで買い物に出るのも大変だったりするため、時間も食材も効率的に使えるまとめ買いスタイルが主流のようです。

では、食材を買う際、どんなことを気にしているのでしょうか。

食材を買うときにもっとも気になることは次のうちどれですか?

食材選びは、好み、品質、価格を重視


家族の好みに合うか…96票(31.2%)
新鮮さ、品質の良さ…93票(30.2%)
普段よりもお買い得か…82票(26.6%)
予算内に収まるか…17票(5.5%)
食品の安全性…14票(4.5%)
自分の好みに合うか…6票(1.9%)


上位3つの回答はほぼ均衡する結果となりましたが、「新鮮」かどうか、「普段よりもお買い得」かどうかを押さえて一位に輝いたのは、「家族の好みに合う」食材かどうか。確かに、どんなに安くて新鮮でも、好みの食材でなければ余らせてしまうことになりかねませんよね。フードロスを防ぐためにも、家族が美味しく食べてくれる食材を選ぶことがポイントのようです。

子育て世代にお得がいっぱいの食材宅配

節約のためには、やはりどこで買うかも重要です。そこで、食材の買い求め先についても聞いてみました。

よく行くスーパーはいくつありますか?

スーパーは2~3軒を使いこなす

1つ…23票(7.5%)
2~3つ…270票(87.7%)
4~5つ…14票(4.5%)
6つ以上…1票(0.3%)


よく行くスーパーは「2~3つ」という回答が9割弱と、大多数を占めました。スーパーによっても扱っている商品の特徴が違ったり、お買い得の曜日が異なったりもするため、2~3店舗を使い分けて上手に買い物をしているようです。

子育て世帯で愛用者の多い食材宅配

また、食材宅配の利用経験のある人も56.5%と、半数以上を占めました。スーパーで買うよりも、若干割高な印象もある食材宅配ですが、子育て世代には人気なようです。利用者にその理由を聞いてみると、
・「重いものを運ばなくていい。仕事で疲れた帰りに買い物ってだけで更に疲れる」
・「日々忙しく、スーパーでゆっくり効率的に材料を考える時間がない」
・「子連れであまり買い物に時間がかけられないときや、子どもと遊ぶ時間をなるべく多く作ってあげたいときなど、食材宅配があると便利」
・「平日は仕事帰りに買い物に行くと、おなかを空かせて待っている子どもに早く夕食を作れないため。献立を考えるのが面倒くさいため」
・「時間が有効に使える!買い出しの肉体的疲労が無くなる!」
・「すき間時間で注文できるから助かる」

など、時短を重視した意見が多数。仕事や家事や子育てでとへとへとな彼女たちにとっては、まさしく「Time is money」との思いから、宅配を活用しているようです。週に1回など定期的に利用している人のほか、疲れている時や天気の悪い日など、当日に配達してくれるところを単発で利用する人も見られました。

また、「子連れで行くのは大変なので子どもが小さいうちは利用したほうが得だと思う。配達料などは気になってしまうけれど、子連れで行くと余計なものを買ってしまうこともあるし、ガソリン代等もかかっているはずなので、全体的にみれば得」
という意見も。確かに、子連れだと余計なものを買う危険をはらんでいますよね。それに子連れじゃなくても、実は使わないのものを「安かったから買っちゃった」とついつい買ってしまうこともあるもの。冷静に計画的に購入できる食材宅配は、実はムダ買いを防ぐのにも有効なのかもしれません。

他にも
・「安心安全な食材を利用したいから」
・「子どもの離乳食用の裏ごしした野菜が欲しいので」
・「近所のスーパーでは扱っていないお気に入りの品があるから」
・「便利なキットやお買い得な商品が手に入る」

など、食材宅配ならではの商品に魅力を感じている人も。時短にもなり、ムダ買いも防げ、商品も魅力的とくれば、子育て世代に人気があるのも納得です。

献立に悩んだときの効果的な方法やアイデア


食事作りの中でも、もっとも頭を悩ますのが献立を考えること。手早く作れて、節約もできて、前日とかぶらなくて、栄養バランスもとれてなど、いろいろ考えていると、何を作っていいかわからなくなりますよね。食事を作っている時間よりも、献立を考えている時間のほうが長いんじゃないかと思ってしまいます。多忙な日々を送る子育て世代は、いつ、どのように献立を考えているのでしょう。

食事の献立はいつ立てますか?

献立を考えるタイミング

食べるその日に考える…127票(41.2%)
食材を買い出しする際に考える…117票(38.0%)
何日分かまとめて考えておく…60票(19.5%)
その他…4票(1.3%)


「食べるその日」「食材買い出しの日」に考えるという人が、それぞれ4割程度で上位を二分する結果となりました。買い出しで安かったものをメインにすえて献立を考えたり、冷蔵庫の余り食材で作れるものを考えたりなど、前もって計画を立てるよりも、その時にある食材で工夫して作る人が多いよう。そんな彼女たちが、献立を考える際に頼りにしているものについても聞いてみました。

献立を考えるときにもっとも頼りになるのはなんですか?

献立作りにはレシピサイトが欠かせない

レシピサイト…169票(54.9%)
自分の経験…78票(25.3%)
家族の意見…29票(9.4%)
レシピ本…17票(5.5%)
テレビの料理番組…8票(2.6%)
その他…7票(2.3%)


半数以上の人が「レシピサイト」がもっとも頼りになると回答しています。冷蔵庫の余り食材や、そのときのお買い得商品など、使う食材から検索して献立を立てられる効率性は、まさに子育て世代のニーズに合っているようです。アンケートでは、献立に悩んだときの効果的な方法や工夫についても、フリーコメントで寄せてもらいました。その一部を紹介するので、迷ったときの参考にしてみて。

・「レシピサイトを見て、冷蔵庫に入っている食材に絞って検索します。その中で味がイメージしやすく、作りやすく、家族が好きそうなものを選びます」
・「最もよく使うのはTwitter。『山本ゆり 白身魚』『リュウジ 豚肉』など、好きな料理家の名前と食材を一緒に検索しています」
・「Instagramで料理を乗せている人の献立を見て参考にすることが多いです」


やはり、SNSやレシピサイトで調べるのがもっとも手っ取り早いようでしたが、もっと身近な人の意見を参考にするという人も。

・「まずは家族に食べたいものを聞いてメインを決めてから、その中でバランスを考えて偏らないようにしたり、副菜を決めていきます。最初から考えなくていいし、家族も喜びます」
・「カレンダーに食べたいものを家族に書いておいてもらいます」
・「何が食べたいか人に聞く。聞くだけ。それを作るとは限らないが、何か思いつくこともあるので」
・「友達に前日のメニューを聞く」
・「旬の物やおすすめ食材など、スーパーのポップを見る。旬の物を使った献立にすると、安いし美味しくできると思います」
・「面倒な日用の簡単レシピがいくつかあります。(麻婆豆腐、牛丼、タコライスなど)」


献立が思いつかない時は、SNSにしろ身近な誰かにしろ、自分以外の誰かに決めてもらうのがラクなようですね。

また、献立を考える際、やはり気になるのが栄養面。時間がないと、毎日同じようなものばかり作ってしまう時もありますよね。そんな、献立の栄養面やマンネリ化への対策については、以下のようなアイデアが寄せられました。

・「子どもの学校給食の献立表を見ると、バランスの良いメニューがわかり参考になります」
・「とりあえずお味噌汁を具だくさんにして、炊き込みご飯を作ります」
・「前日とかぶらないように、洋食の次は和食というようにざっくりとジャンルを変えるようにすると、同じ食材でも雰囲気が変わり飽きにくいです」
・「主菜を決める時に、焼く、煮る、揚げる、などと調理法を変えて飽きないようにします」
・「同じ食材でも味付けを変えればOKに。普段醤油味のものを塩、カレー、トマト味(ケチャップでも)、チーズなどに変更したり、◯◯炒めの素などを使うのも手」


調理法や味付けを変えることでマンネリ化を防いだり、なんでも入れられるスープや混ぜごはんで栄養をプラスしたりなどの工夫が見られました。いっぽうで、「悩むぐらいなら、敢えて新しいものは作らず、マンネリ覚悟で安定の物を作ります」という意見も。「安定な物」=「失敗のない物」とも言えるので、がんばって冒険するより、実は家族も喜ぶのかもしれません。

「後ろめたい」という声も。お弁当やお惣菜を頼るとき

忙しい時に便利なお惣菜やお弁当

疲れ切ってへとへとだったりすると、たまには食事作りを休みたくもなるもの。そんなときに頼りたくなるのがお弁当やお惣菜ですよね。以前、スーパーのお惣菜でポテサラを買おうとした子連れの女性が「ポテサラくらい作ったらどうだ」と言われたことを発端に加熱した「ポテサラ論争」などもありましたが、実際どのくらい利用しているのでしょうか?

一週間のうち、主菜用の総菜やお弁当を買う頻度はどのくらいですか?

半数以上の人は主菜用のお総菜やお弁当をほとんど購入しない

ほとんどない…170票(55.2%)
週に1回…90票(29.2%)
週に2~3日…45票(14.6%)
週に4~5日…3票(1.0%)
ほぼ毎日…0票(0.0%)


メインおかずやお弁当をほとんど購入しない人は半数以上。週に一度程度買う人は約3割という結果になりました。何か一品付け足したい時に副菜を買うのとは違い、メインおかずやお弁当を購入することには少々ハードルを高く感じているようです。実際、半数以上の人がメインおかずやお弁当を買う際に「罪悪感がある」と答えています。その罪悪感の源はいったいどこにあるのでしょう?

罪悪感を持つもっとも大きな理由はなんですか?

コスパの悪さと栄養面の不安が、お総菜やお弁当購入を躊躇させる要因に


手作りよりも費用がかかるから…73票(42.9%)
バランスを欠いた食事だから…54票(31.8%)
食事は母親が作るべきだから…22票(12.9%)
その他…19票(11.2%)
未回答…2票(1.2%)


理由として多かったのは、「手作りよりも費用がかかるから」「バランスを欠いている」というもの。確かに、唐揚げもハンバーグも、家族の人数分買うとなったら相当な出費。手作りなら半値以下でできちゃいますよね。またお弁当だと、野菜が少ないなど栄養バランスが偏りがちなところに罪悪感を抱いてしまうようです。

へとへとな中、もちろんラクはしたいけど、やはり家族の健康や家計のほうが優先。そんな子育て世代の食事作りは、宅配で買い物の労力を減らしたり、レシピ検索を活用して献立で頭を悩ます時間を減らしたりなど、肉体的にも精神的にも負担を軽減する工夫が多く見受けられました。毎日襲ってくる「今日の夕飯どうする?」問題に、節約・時短を叶えながら、上手に立ち向かっていく逞しさが感じられる結果となりました。


文=酒詰明子

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