病に倒れた乳母が酔っ払いの看護師からひどい目に…「あとはわたしが見ます!」【看護に生きた戦場の天使ナイチンゲール】(8)
『看護に生きた戦場の天使ナイチンゲール』8回【全11回】
クリミア戦争での献身的な活躍から「クリミアの天使」と呼ばれ、統計学を使って医療に改革を起こすなど、生涯をかけて看護の基礎を築いた看護師、フロレンス・ナイチンゲール。しかしその人生は、波乱に満ちたものでした。
今から約200年前、イギリスの上流階級の家に生まれ、なに不自由ない環境で育ちますが、好きなことはダンスやドレスよりも本や勉強という「変わった子」。やがて慈善活動などを通して、貧富の差がある世の中に胸を痛めるようになります。『まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生きた戦場の天使』から、若き日のエピソードをお送りします。
社交界デビューを果たしたナイチンゲールに、良き結婚相手を見つけてほしいと願う母。しかし母親の思いとは裏腹に、彼女は「困っている人のために働きたい」という考えを胸に秘めていました。
※本記事は監修/金井一薫、まんが作画/さくらの書籍『まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生きた戦場の天使』から一部抜粋・編集しました
ナイチンゲールは、病に倒れた乳母が酔っ払いの看護師からひどい扱いをされていることに衝撃を受け、自ら看護をかって出ました。のちに家族に反対されながらも看護師を目指しますが、背景にはこのような出来事があったのですね。裕福な家庭の女性が働くこと自体「みっともない」とされた時代に、「人の役に立つ仕事に生きる」と決意したナイチンゲール。このエピソードから彼女の優しさと意志の強さが伝わってきます。
監修=金井一薫、まんが作画=さくら/『まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生きた戦場の天使』(KADOKAWA)
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