子どもの好き嫌いは「料理体験」で解決するかも!? 夏休みのチャレンジにもおすすめ

「やさいやだー」「おさかな、にがてー」…大体の親は、子どもの「食」について悩むもの。食べ過ぎも悩ましいけど、やっぱり食べてくれないのは心配になりますよね。
そんなときにおすすめなのが、「料理」。子どもたち自身が「料理」をすると、食材に直接触れて興味や愛着がわき、普段は食べない食材にも興味がわいてくると教えてくれたのは、子ども向け料理教室も主宰する、料理家の鈴木薫さん。中には、塩もみしたキャベツから出てきた水分にまで愛着を持ち、余分な水分を捨てるのを悲しがる子までいるそうですよ!
お子さんが料理をするとどんないいことがあるのでしょうか?
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1 食べものに「興味」をもつ
食べものの形を見て、直接さわって、においをかいで、食べ物に興味を持つことが、「料理」の第一歩! 切ったり、炒めたりして、食べものの色や形が変わり、おいしそうなにおいが出てくるふしぎも、料理ならではの体験です。
2 「きせつ」を楽しむ
スーパーマーケットには、一年中同じような野菜がならんでいますが、よく見ると「旬」の食べ物は種類が多かったり、見るからにみずみずしくおいしそう。買い物をしながら親子でよく観察してみてください。
3 家族との「会話」がふえる
大人も子どもも、毎日やることがいっぱいで、ゆっくり話す時間がとれないこともありますが、いっしょにキッチンに立ち、料理をすることで、自然と「会話」がうまれます。出来上がった料理について感想を言い合うのもいいですね。食事の時間が楽しくなります。
4 「自信」や「自立」につながる
料理は「できた」のれんぞく。家のキッチンというもっとも身近な場所で、子どもは自信を得ることができます。だれかに「おいしいね」「ありがとう」と言われたら、さらにうれしくなって、「もっと上手になりたい」「今度は全部ひとりでやってみる」という自立の心もそだちます。
偏食がなくなるだけでなく、自信や自立心が身につくとは! 子どもがキッチンに入るとなると、親はそれなりの覚悟が必要ですが…(時間がかかる、汚れる…などなど)、それを上回る成果が得られ、料理ができればこの先もずっと役立ちます。まずは、火も包丁も使わない安全・安心なレシピからチャレンジするのはいかがですか?
キャベツのポリぶくろづけ
ふくろのなかで、ぎゅうぎゅう、もみもみ。
キャベツから水分が出てきてしんなりしたらできあがり!
◆道具
・ボウル
・ざる
・ポリぶくろ
・計量スプーン
・タイマー(なければ、時計でOK)
・キッチンばさみ
◆材料(2人分)
・キャベツ 2枚
・しお 少し
・とりガラスープのもと 小さじ1
・白いりごま 好きなだけ

◆作りかた
<あらう、ちぎる>
1 ボウルにざるをかさね、キャベツをのせる。水をそそいであらう。

2 ざるを上げて、水を切る。

3 キャベツを一口大に手でちぎる。

<しおもみする>
4 ポリぶくろにキャベツ、しお、とりガラスープのもとを入れる。

5 ふくろの上からぎゅうぎゅうともむ。

6 ふくろの口をむすび、5分おく。

<しぼる>
7 キッチンばさみでふくろのはしを切る。

8 ふくろの上からおさえ、水けをしぼる。

9 うつわにもり、ごまをふる。

ちぎって、ふくろの上からもみもみ…と楽しい作業が続くレシピ。夕飯の立派な一品に!夏休みのチャレンジにもおすすめです!
【プロフィール】
鈴木薫
東京生まれ。小学校から短大まで立教女学院で学び、その後東郷学園にて料理、茶道、華道などを学ぶ。4世代で暮らす大家族の中で育ち、家族で食卓を囲む大切さを育む。2000年に開いた鈴木薫料理教室 KID'S CLASSが評判となり、雑誌、テレビ、企業の広告、商品開発、講習会などで活躍。東京マザーズクリニックにて入院食監修、レシピ制作を担当。現在、夫と双子の女の子、男の子の5人暮らし。
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この夏休みはお子さんとキッチンに立ってみてはいかがでしょうか?
好き嫌いも払拭されるかもしれません。
レシピ=鈴木薫 撮影=澤木央子
※本記事は『よくできました! 一生役立つ! はじめてのこどもキッチン』から一部抜粋・編集しました
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