「茶柱が立つと縁起がいい」というのは本当?/子どもに話したい雑学(54)

「茶柱が立つと縁起がいい」を広めたのは誰?

ニオイが凄すぎて室内で開けられない!? 世界一臭い缶詰の正体/子どもに話したい雑学
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』54回【全56回】


子どもをもつ親たちに、ぜひ知っておいてほしい教養系雑学。

「ざるそばともりそばの違いは?」「ポン酢のポンってなに?」
これ、答えられますか?

「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」「子どもの好奇心を高めたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をお教えします!
子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう学校では教わらない「おもしろ知識」「生活の知恵」をどうぞ。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


「茶柱が立つと縁起がいい」というのはステマだった!?


お茶を入れて茶柱が立つと、何かいいことありそうな……。しかし、お茶の茎の切れっ端が茶碗の中で立ったからといって、どうして縁起がいいのだろうか。

これは、お茶商人のしくんだステマ(ステルスマーケティング=宣伝であることを隠した宣伝行為)だったという説がある。新芽の先だけを摘む一番茶には、茎の部分はほとんど含まれていない。次の二番茶になると、成長した葉を摘むため茎が交じるようになる。商品としてはランクが下でも、茶柱が出やすいのだ。

また、ぬるいお湯でゆっくり入れる高級茶の玉露や煎茶は、茶柱が立たない。そもそも茎が交じっていてはいけないものだし、たとえ茎が交じっていたとしても、急須の中でじっくり蒸らしているうちにお湯に浸って沈んでしまう。しかし、庶民的な番茶には、もともと茎の部分が含まれているうえ、熱湯でさっと入れるので茶柱が立ちやすいのだ。

このように、お茶商人は、「茶柱が立つのは縁起がいい」という噂を流して、とかく売れ残りがちな種類のお茶を売ろうとしたのである。

これがほんとうだったら、見事なマーケティングというしかない。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)

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