介護の必要な妻と学費のかかる息子、そして社員たちの生活を背負い、それでも弱音を吐かなかった父【48歳で認知症になった母】(15)

#くらし   
唯一父といるときだけ落ち着きました

『48歳で認知症になった母』 15話


65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といい、全国で4万人近くいると言われています。
長野県御代田町のケアマネジャー、美齊津康弘(みさいづやすひろ)さんのお母さんは、48歳で若年性認知症を発症しました。

小学5年生から介護が始まった僕のお話


美齊津さんはまだ元気だったのお母様のことを「明るくて活発でよく笑う母でした。誰にでも優しくて、私は母から怒られた記憶はありません。」と思い出してくださいました。
「そんな母が、時々、鏡に向かって独り言を言うようになり、次第に周りに人がいても、鏡を見ると話を始めてしまう。そのうち母の独り言はどんどんエスカレートしていきました。」と語ります。
当時、美齊津さんは小学5年生。お母さんの病気の発症が、幸せだった毎日を徐々に変えていったそうです。


全部不安の表れだった気がします

お帰りなさいお父さん

父は入浴も手伝い

夜中トイレに起きると…

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