子どもが頭をぶつけた! 受診の目安や事故を防ぐためのポイント/子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK(3)

子どもの体の心配ごとがあれば、どんな小さな体調の変化でも、いつ悪化するか、ケアが適切か、大きな不安に繋がりがち。特に深夜に体調が急変、突然の事故、災害…。不測の事態が起こった時にはパニックになり正しい対処が難しいことも。
そんな時でもすぐ開いて必要な知識が手に入るよう、症状別にホームケアや通院の目安を小児科医の佐久先生が解説してくれるのが、『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』です。
本書から、「この症状の時は病院に行く?行かない??」の判断材料になる、いざというときに知っておきたい情報をご紹介します。
※本記事は佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクトチーム、江村康子著の書籍『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』から一部抜粋・編集しました。




「ぶつけてもひどくならない」環境づくりを
頭をぶつけた
転倒は起こるものと考えて対策を
ずりばい、寝返り、つかまり立ち...赤ちゃんのできることが増えるにつれ、思わぬ事故も増えてきます。パパママがしっかり見守り、事故を未然に防ぐことが大切ですが、一瞬も目を離さないなんてできません。気をつけていても転倒や転落などは起こってしまうものです。事故は起こることを想定して、成長発達に合わせて生活環境を整えましょう。ベビーベッドの柵は上げておく、はいはいを始めたら家具に保護カバーをつける、階段、キッチンなど危険な場所には入らないようにベビーゲートを設置するなど、子どもの「できること」を日ごろから観察し、安全対策をしていきましょう。
ぶつけた後24時間は経過を観察しましょう
転倒などで頭部を打ってしまった場合、まずは傷ができていないかを確認してください。出血があれば傷口を清潔なタオルなどで押さえて止血を。傷がなければ患部を冷やしてください。
ぶつけた後は長時間の外出を避け、自宅でゆっくり過ごしてください。ぶつけた直後には症状が出にくいことも。24時間は、子どもの様子が変わらないか、注意して観察してください。眠っているのかわからなければ、起こして意識があるか確認を。ぐずり方が激しい、逆にぼんやりしている、繰り返し吐く、歩行が不安定など、普段と様子が違う場合はすぐに病院 を受診しましょう。
事故を防ぐためのポイント
成長発達に合わせて生活環境を整えることが、 頭部打撲の重症化予防に繋がります。
POINT 1 はいはいやつかまり立ち 一人歩きを始めたら
階段にはガードをするなどしましょう。

POINT 2 自動車に乗る時は
必ずチャイルドシート、ジュニアシートを装着し後部座席に乗せましょう。

POINT 3 自転車や三輪車、キックボードに乗る時
必ずヘルメットを着用するように習慣づけましょう。

受診の目安
救急車
□ぶつけた直後にぐったりして泣かない
□反応がなく意識がない
□けいれんを起こしている
□呼びかけてもぼんやりしている
□名前を呼んでも反応が鈍くぼーっとしている
□意識はあるが手足の左右の動きが違う
すぐに受診!
□名前や場所がわからず、つじつまの合わないことを言う
□物が見えづらい(視力障害)、 物が二重に見える(複視)
□繰り返し吐く
□手足に力が入らない、しびれがある
□まっすぐ歩けないなど、 不安定な歩行
□頭痛がだんだんひどくなる
□不機嫌でぐずり方が激しい
□よく眠る、眠気が強い(特に普段寝る時間帯でない場合)
□眠りから覚めない
診療時間内に受診
□普段通りに泣き、手足を左右差なく動かす
□泣き止んだら普段通りに過ごしている
□嘔吐が1〜2回のみ
おうちケアのポイント
24時間観察を
打ったところに大きな傷がなければ、受傷直後から冷やすようにしましょう。
受傷直後には、症状が出にくい場合もあるため、安静と保護者による十分な観察が必要になります。
□24時間は、子どもの様子に変化がないか注意して観察しましょう。眠っているのかわからなければ、 起こして意識の確認をしてください。
□受傷後は、長時間の外出は避け、自宅でゆっくり過ごしましょう。
著=佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクトチーム、江村康子/『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』(KADOKAWA)
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