料理雑誌から「おせち特集」が消えた!? 2000年代から現在のおせちの変遷【レタスクラブ創刊35周年】

知的家事プロデューサー。家事の効率化に役立つメソッドを考案し、テレビや雑誌のほか、講演や商品開発などを通じて、幅広く提案している。『ゼロ家事』（大和書房）や『60歳からの疲れない家事』（青春出版社）など、誰でもすぐ取り組める効率化を提案する著書が多数。

おせちトピック（2000年代～現在）

●2000年代
コンビニで重箱入りおせちの販売が開始。
ネット通販も広がり、購入しやすくなる

●2020年以降
コロナ禍でオンラインおせち教室が始まる
洋風おせちやご当地おせち、家族3世代で楽しめるおせちが人気に

●最近は…
・少人数用の需要が増え、スーパーでは一段重おせち、一人分おせちが流行
・パフェ風おせち、ペット用おせちも登場し、多様化が進む

2002年のレタスクラブ

おせちにも使える和のごちそうが登場

「お正月だからって、伝統的なおせちにこだわらなくてもいいのでは……？」との気づきから、いつものおかずを少し工夫してごちそうにアレンジするレシピを紹介。おせち概念の変革が感じられます。

年末年始のおもてなしメニューの需要が増えたことで生まれた特集。鍋任せ、鍋料理など、作る人がずっとキッチンに立たずにすむメニューを心がけました。

2015年レタスクラブ

ポリ袋を使った時短おせちが話題に！

キャッチコピーは「10品が2時間半で完成」。もんだり蒸したり漬けたり……黒豆やなます、昆布巻きなど「こんなものまで？」のオンパレード。ポリ袋の可能性に驚がくします。

●家事のプロ・本間さんより
市販品活用派が増える一方で、作る派にも「時短」の波が押し寄せます。「おせちに時間をかけたくない」という思いは同じ。

2021年1月号のレタスクラブ

年末年始、リアルに使える"ごちそう肉レシピ"にシフト！

『レタスクラブ』からおせち特集が消え、代わりに登場したのは「ごちそう肉」の特集。おせちを作らない人が増える中、人がよく集まる年末年始に欠かせなくなったのは、ドカンとインパクトのある肉料理です。

ふだんは短時間で作れるおかずが支持されますが、年末のイベントシーズンはちょっと腕まくりして作る肉のごちそうが大人気です。

読者の最新おせち事情

『レタスクラブ』読者アンケート（2022年7月実施、1147人回答）より

お料理好きが多い『レタスクラブ』読者の皆さんですが、すべて手作りする人は６％！　共働き世帯が増え、忙しい年末に作る人が減っていることが分かります。ハレの日のごちそうもローストビーフやすき焼きなど、傾向が変化しつつあります。

●年末年始は実家に帰省するので作りません！
●食べたいものだけスーパーで買います
●子どもが食べないので、代わりにすき焼きなどを作ります

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「近年は核家族化や少子化を反映し、一段重おせちや2人用おせちなど少人数向けのものが急増。お正月料理も多様化が進み、あえておせちを選ばないという選択肢も生まれています」（本間さん）

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おせちにも歴史があることがわかりますね！
みなさんのご家庭ではどんなお正月料理を用意する予定ですか？

編集協力／長田由香

【レタスクラブ編集部】