「お母さんが幸せになれるなら」が悪夢の始まり。母の再婚相手と過ごしたある夜の出来事

「毒親」とは、暴力による支配や過剰な干渉、あるいは育児放棄などで子どもに悪影響を及ぼす親のこと。大人になって親元を離れてからも、その影響で自己肯定感が低く、自分らしく生きることが困難になるなど、根深い問題となってしまう場合もあります。

今回は子ども時代に実母と再婚相手からネグレクトを受けて育った女性のケースをご紹介します。

「男性依存の母親のようになりたくない」と、学生時代から男性を遠ざけて生活をしてきたヤマダカナンさん。その思いが根深くなった原因は、カナンさんの生育環境にありました。離婚、愛人、浮気などを繰り返す母親と暮らしていたカナンさん。母親はとっかえひっかえ男性を自宅に連れ込み、お酒やギャンブル、そして暴力など、醜態の限りをさらし続けます。まだ幼いカナンさんは自分の心を守るため漫画に没頭したり、男性との関わりを避けるなど、処世術を身につけざるを得ませんでした。
壮絶な家庭環境を余儀なくされた、カナンさんの子ども時代のエピソードをお送りします。