品種によって形が違うジャガイモ。おいしいものを選ぶコツは?

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男爵がやわらかく、メークインがかたい

『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』5回【全10回】


スーパーマーケット青果部に10年以上勤務し、SNSでは野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方のほか、いち早く野菜・果物の高騰情報を発信するなど、野菜のプロならではの鮮度のよい情報を惜しみなく公開している青髪のテツさん。

そんな青髪のテツさんによる、明日からスーパーで失敗しなくなる「選び方のコツ」をご紹介。野菜選びの「基礎・基本」をぜひ参考にしてみてください。

ジャガイモは男爵がやわらかく、メークインがかたいと覚えよう

男爵がやわらかく、メークインがかたい

皮がなめらかでふっくらとして重量感があるものがおいしいです。緑色のものは避けましょう。緑色の部分はソラニンという有毒な物質を含むので食べてはいけません。
 
芽が出る直前はデンプンが糖に変わり始はじめていて、甘くておいしい時期なのです。ただし、すでに芽が出ているものは栄養が芽にとられているので、味が落ちます。また、芽の部分にもソラニンが含まれるので食べてはいけません。
 
「メークイン」は多少大きくても問題はありませんが、「男爵」は大きすぎるものは中が空洞化し水っぽくなっている可能性が高いので避けましょう。

旬の目安
10、11月

生産地 TOP3
1位 北海道 78.8%
2位 鹿児島 4.0%
3位 長崎 3.8%

比べてみよう!

品種によって、形が違うよ

ホクホク系の代表的な品種

男爵 ホクホク系の代表的な品種で粉吹きいもなどに向く

ねっとり系の代表的な品種

メークイン ねっとり系の代表的な品種で煮物などに向く

野菜博士への道

アンデス地方が原産地で、日本には17世紀の初めにインドネシアのジャカルタから入ってきました。「ジャガタラ(現在のジャカルタ)からやってきたイモ(ジャガタライモ)」が「ジャガイモ」の名前の由来です。加熱調理しても減少しにくいビタミンCはイモ類の中で最も多く含まれます。

店員のヒトコト
皮も食べて! 皮には実より多くのカルシウムや鉄分が含まれているよ!

※本記事は青髪のテツ・著、わたなべみきこ・イラストの書籍『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』から一部抜粋・編集しました。

作=青髪のテツ、イラスト=わたなべみきこ/『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』

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