そのとき本当に役立つ「食」とは? 被災者に学ぶ今どき防災食のリアル #知り続ける

3日目:電気復活! お米以外をすべて食べ切ってしまう

3日目には電気が復活するも、お米以外をすべて食べ切理、スーパーに行っても何も買えず、冷蔵庫が空に

「お米だけは豊富にあったので、鍋とカセットコンロを使って炊飯に初挑戦するも失敗。うまく炊けた部分だけお握りにし、残りは冷蔵庫で保管。翌日雑炊にしました。スーパーに行っても何も買えず、とうとう冷蔵庫が空に」

4日目:家族みんなに口内炎ができ始める

4日目には家族みんなに口内炎ができ始める。ビタミンがとれるものは、粉末の緑茶しかなかった

「カレーなどのレトルト食品を食べ始めたのが、この頃。子どもの食が細くなり、もしやと思って口の中を見ると口内炎が。ビタミンがとれるものを探しても粉末の緑茶しかなく、水で薄めに溶かして与えていました」

▶︎心の中はこんな感じ...
3〜4日目がとてもしんどかった
被災後は限られた食材で料理を作らなければならないので、どうしても味が単調になりがちです。「特に野菜や肉が尽きておかずが作れなくなった3~4日目がしんどかった。ご飯はあったものの、大人も子どもも食が進まず、『ご飯のお供があれば……』と何度思ったことか

2週間後くらい:スーパーの入場制限はまだ続き長蛇の列

被災2週間後くらいになっても、スーパーの入場制限はまだ続き長蛇の列。小さな子どもを抱えて寒い屋外に並ぶのはつらかった

「被災後1週間たっても、徹夜して並ばないと物が買えませんでしたが、2週間たつ頃には、1時間ほど並べば買えるように。野菜もやっと買えるようになりましたが、それでも小さな子どもを抱えて寒い屋外に並ぶのはつらく、備えの大切さを痛感する毎日が続きました」

*  *  *

子どもが食べないこと、口内炎やスーパーの入場制限など、リアルな声には学ぶところがたくさんあります。家族の安全を守るために、被災者の声をしっかり聞いてわが家の防災にいかしましょう。

取材・文/恩田貴子 イラスト/アベナオミ 
 
【レタスクラブ編集部】

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Information

▶︎教えてくれたのは
アベナオミさん
宮城県在住。イラストレーター。3児の母。長男が1歳のときに東日本大震災を経験し、防災対策の大切さを実感。イラストやコミックを通じて、被災への心構えや備えについて伝えることをライフワークとしている。防災士の資格も持つ。

<レタスクラブ23年3月号より>






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