うつ病は目に見えない!「何だ元気そうじゃん」なんて言わないで/マンガでわかるうつ病のリアル(1)

なにかと多忙な毎日を過ごす現代人。ストレスフルな社会環境のなか、こころのバランスを崩し、不調に陥る人が増えています。重度のうつ病に5年以上苦しむも、「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるさんもその一人。
うつ病患者の夢(ろまん)とうつ病に詳しいペットのまる、夢の友人の璃杏(りあん)が織りなすエピソードと共に、錦山さんの実体験を交えながら、うつ病の実態と「うつ病に関する間違った知識」をわかりやすく紹介します。なんとなく気分が落ちている…という人や、その周りの人に知ってほしいうつ病のリアルをお届けします!
※本記事は錦山まる著の書籍『マンガでわかるうつ病のリアル』から一部抜粋・編集しました。

「元気そうだね。もう治ってるんじゃない?」とか言わないで!

うつ病の人が知り合いに会うと「何だ元気そうじゃん!」と言われることがある。

けど、よくよく考えてみれば元気そうに見えるのは実は当たり前の話。なぜなら体調がマシな時にしか外に出ない…というより出られないですし、体調が最悪の時に人に会う余裕なんてとてもないからです。
それに、あまり体調が酷い状態で無理やり会ったら余計に心配をかけるかもしれませんし、わざわざ会いに来てくれた知り合いにつまらない思いをさせてしまうかもしれません。そう考えると体調がマシな時にしか人と会わないのはごく自然な話でしょう。
なので、おでかけや人と会う予定がある時は、その日の体調が比較的マシになるように何日も前からガッツリ休んでエネルギーを溜め込んでいたりします。そして帰宅する頃にはそのエネルギーを使い果たし、家に着くなり即ゴロン。
そろそろ仕事に戻れそう?なんて言ってくる人に分かってほしいこと。

「何だ元気そうじゃん!」という言葉に悪意はないのかもしれません(もちろんある人もいるでしょうけど)。むしろこちらを心配してくれていたからこそ出る言葉なのかもしれませんし、もしかしたら気を遣ってそんな言葉をかけているのかもしれません。
けど、何だか病気が軽く見られているような、うつ病と言っても軽い方なのだと見なされたかのような、どこかモヤモヤした気持ちになってしまうこともあります。
まして「何だ元気そうじゃん!」の後に「もう治ってるんじゃない?」「そろそろ仕事に戻れば?」などと続いたら、会いに来たこと自体を後悔するくらい傷ついたとしてもおかしくはないでしょう。
自分が頭痛の時をイメージしてみて!
知る由もないし仕方ないところもあるのですが、なるべく心配をかけないようになるべく元気に見えるように、少しでも楽しい時間になるようにと、普通の人にはちょっとイメージしづらい努力をしているのです。
いまいちピンと来ない人は頭痛をイメージしてみてください。いくら頭痛があっても誰かと会ったらなるべく心配をかけまいと「痛い痛い」などと言わずに、元気そうに振る舞ったりするのではないでしょうか。
目に見えない病気なぶん難しいですが、会った時の状態は「かなりマシな体調+空元気」なのだと覚えておいていただけたら嬉しいです。
著=錦山まる/「マンガでわかるうつ病のリアル」
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