お風呂はうつ病患者にとって大敵!?さっぱりしたいけど、入れないワケ/マンガでわかるうつ病のリアル(3)

なにかと多忙な毎日を過ごす現代人。ストレスフルな社会環境のなか、こころのバランスを崩し、不調に陥る人が増えています。重度のうつ病に5年以上苦しむも、「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるさんもその一人。
うつ病患者の夢(ろまん)とうつ病に詳しいペットのまる、夢の友人の璃杏(りあん)が織りなすエピソードと共に、錦山さんの実体験を交えながら、うつ病の実態と「うつ病に関する間違った知識」をわかりやすく紹介します。なんとなく気分が落ちている…という人や、その周りの人に知ってほしいうつ病のリアルをお届けします!
※本記事は錦山まる著の書籍『マンガでわかるうつ病のリアル』から一部抜粋・編集しました。

お風呂に入ってキレイになりたい…でもムリなのはナゼ!?

うつ病になると食事という行為すら困難なんだぜ。

お風呂は入るとサッパリし、リラックスする事が出来る癒しの時間。なのにうつ病だとそんなお風呂に入るのさえつらくなる事がよくあります。
「何でうつ病でお風呂がつらくなるの?」と思う方も多いかもしれませんが、うつ病はただ気分が落ち込むだけではありません。
『ご飯』を例にあげると、2つの料理を出されてもどちらから食べるか選べないくらい判断力が落ちたり、カップ焼きそばをどういう行程で調理すればいいか分からなくなるくらい思考力が落ちたり、ご飯を食べる時にその姿勢を維持できないくらい体力がなくなる事もあります。
「プロセスだらけ」のお風呂は、うつ病の大敵。

そんな状態のうつ病患者にとって『浴槽を洗って、お湯を張って、タオルと着替えを用意して、体も髪も顔も洗って、お湯に浸かり体の温度変化に耐えて、全身を拭いてドライヤーで髪を乾かして、着替えて、お肌や髪のお手入れまでして、お湯も捨てて…』という風に、やるべき事がたくさんあるお風呂は本当に大変です。
しかもその行程の中には、お湯がいい感じのところまで溜まるように時間を計算したり、シャンプーやボディソープの残量によっては詰め替えも考えなければならなかったりと、思考力や判断力が必要になる瞬間もあったりします。実はお風呂には、うつ病の人にとっての苦手分野がたっぷり詰め込まれているんですね。
「不潔」なんて言うな! 本人が一番苦しんでいるんだ。

もしうつ病じゃなかったとしても、家に帰るなり布団にダイブしたくなるくらい疲れている時は、それこそお風呂がめんどくさくてシャワーでサッと済ませるか、シートで顔を拭いて終わりにしたくなる事だってあると思います。「うつ病でお風呂がつらい」は、それが毎日なんだとイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
好きでお風呂に入らないのではありません。むしろお風呂くらいちゃんと入りたいし、キレイにしたいんです。入ったほうが良いのは分かっていますので「汚い! ちゃんと入りなよ!」なんて言わないでいただけたらなと思います。
著=錦山まる/『マンガでわかるうつ病のリアル』
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