うつ病患者に人混みは大敵!大好きだったテーマパークやお祭りも苦手に/マンガでわかるうつ病のリアル(22)

日本のうつ病患者が500万人超といわれる現代。重度のうつ病に5年以上苦しむも、「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるさんもその一人。
うつ病患者の夢(ろまん)とうつ病に詳しいペットのまる、夢の友人の璃杏(りあん)が織りなすエピソードと共に、錦山さんの実体験を交えながら、うつ病の実態と「うつ病に関する間違った知識」をわかりやすく紹介します。なんとなく気分が落ちている…という人や、その周りの人に知ってほしいうつ病のリアルをお届けします!
※本記事は錦山まる著の書籍『マンガでわかるうつ病のリアル』から一部抜粋・編集しました。

うつ病患者は人ごみが苦手!

大好きだったテーマパークやお祭り、コンサート…楽しい場所に行けなくなる!

筆者は昔からお祭りに行くために仕事の日程を調整するほどのお祭り好きでした。なのに、うつ病になってからは全くお祭りを楽しめなくなりました。理由は、人ごみが苦手になったから。
お祭りで人ごみがすごいのは当たり前ですし、うつ病になる前はむしろそのワイワイガヤガヤぶりを楽しんでいました。…が、うつ病になってからというもの、ワイワイガヤガヤはただ疲れたりイライラしたりするだけ。そんな状態では当然、初詣にも行けませんし電車に乗るのも大変です。
他にも、土日のスーパーに行くと前より疲れるようになった。昔から何度も行っていた歌手のライブがキツくなり途中で帰ってしまった。好きなレジャー施設でさえ行くと次の日に寝込むほど疲れてしまう。…など、“うつ病で人ごみが苦手になった”ことで色んな場面で困っている人がいるようです。
自分の体調が悪い時のことを想像してみてくれ。

「人ごみで、なんでそんなことになるの?」と思うかもしれませんが、ぶつかりそうな人を避けたり、前の人を蹴らないように歩くペースを調節したりと、実は人ごみはめんどうなことだらけです。
突然ですが、ちょっと思い返してみてください。『体調が悪いときはいつも乗っている満員電車を、いつもより苦痛に感じた』『熱や頭痛があるときはいつもと変わらない人通りでもわずらわしかった』『疲れているときは周りの声や音を妙にうるさく感じた』『精神的に余裕がないときは、周りにイライラしている人がいると自分までイライラした』なんて経験はないでしょうか?
このように、“いつもならなんてことない状況でさえ体調によっては苦痛になってしまう感覚”が“うつ病で人ごみが苦手になる感覚”に近いかもしれません。
うつ病は、外から見てもわからないから問題なんだ。

うつ病は目で見てわかりませんが、れっきとした病気。うつ病の人はあくまで病人なのです。ですから、元気なときにはなんてことない、あるいはちょっとめんどうだなー程度のことでも、ハードルが高くなってしまっても実は当たり前です。
遊びに誘ったのに「人ごみがすごそうだから行きたくない」。待ち合わせをしたら「人ごみがすごくて吐きそう…」などと言われたらビックリするでしょう。ですが、目の前にいるのは病人です。元気ではないときのあなたと同じように、日常生活のあらゆることへのハードルが高くなっています。
人ごみがすごい場所や、人ごみがすごくなるシーズンや時間帯を避けるなど、うつ病の人と会うときに、ムリのない範囲でちょっとだけ配慮をしていただけると、お互いにより楽しく過ごせるかもしれません。
著=錦山まる/『マンガでわかるうつ病のリアル』
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