正確で論理的な文章に欠かせないのは「根拠」! 根拠を示して説得力を高めよう

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根拠を示して説得力を高める

『社会人になったらすぐに読む文章術の本』 4回【全8回】


いつ、どこで、どのような仕事をしていても確実に役立つのが文章術。でも、ちゃんと勉強することって意識しないとあまり無いことですよね。

そんなあなたに一生使える文章の書き方を伝授するのは、ライティングのプロである「文道」の藤吉豊さんと小川真理子さん。素早く正確に伝える文章や読み手にストレスを与えない書き方など、様々なスキルを教えてくれます。

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根拠を示して説得力を高める

正確で論理的な文章に欠かせないのは、「根拠」です。論理的とは、「理屈が合っている」ことで、根拠とは「主張のよりどころや支えとなるもの」のことです。

何かを主張するときは根拠を添えます。根拠が強いと説得力が高まります。

元の文
手に入れたい資料がいろいろあるので、資料購入の予算を増やしていただけませんか。

改善例
受注した案件の商品開発が始まります。物価が3%上がり、昨年までの予算では、開発に必要な資料が揃えられません。資料購入の予算を増やしていただけませんか。

元の文で挙げられている理由は「手に入れたい資料がある」だけです。個人的に入手したいともとれる、あいまいな根拠です。

改善例では、「開発が始まること(ビジネスに関わること)」「物価が3%上がり」「必要な資料が揃えられない」などの根拠が示されています。根拠が強くなっているため、元の文よりも説得力が高まっています。

根拠の示し方の例

1. 研究、調査結果をデータ(数字)で示す
○○大学の研究によると、睡眠を○時間取った人の60%は記憶の定着率が高まった。

研究、調査結果をデータ(数字)で示すのも◎

2. 専門家や専門の研究機関の見解を紹介する
脳科学の専門家である○○教授は、「睡眠中に出るホルモンと記憶の相関関係は明らか」と述べている。

3. 自分の体験を述べる
夜、○時間眠ると、朝すっきりして、勉強がはかどる。

4. 実績のある著名人の事例を紹介する
YouTuberの○○さんは、「効率的に仕事をするために、どんなに忙しくても睡眠を○時間取っている」という。

5. 資料(本など)から引用する
「 ○○時間の睡眠を取る人は睡眠不足の人に比べて、○○の資格に合格する率が高い」(◇◇著/○○出版)

誰もが事実と認識している場合、根拠を書く必要はありません。自分の意見を述べたり、提案したりするときには、根拠を示します。すると、説得力が高まります。

※本記事は藤吉豊、小川真理子著の書籍『社会人になったらすぐに読む文章術の本』から一部抜粋・編集しました。

著=藤吉豊、小川真理子/『社会人になったらすぐに読む文章術の本』

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