バランスの取れた写真を目指す! 代表的な構図を覚えてまとまりのある作品にしよう/好き」を伝える 写真の教科書(9)

対角線構図

被写体の雰囲気を大きく変える? どんな写真でも非常に重要な要素「光の向き」
『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』 9回【全9回】


SNS時代に身に着けたい写真術、日本最大級のオンライン写真教室代表が教えます!

オンライン写真教室CURBONの代表で、自身もカメラマンとして活躍する武井宏員さん。そんな武井さんが伝授してくれるのは、SNSで「伝わる」写真の撮影技術です。

多くのカメラマン、カメラを学びたい人と交流がある武井さんだからこそ伝えられる技術の数々。初心者~中級者の方はぜひ参考にしてください。

※本記事は武井宏員著の書籍『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』から一部抜粋・編集しました。


代表的な構図

主題を決めて撮影する際には、それをどこに置くかを考えるといいでしょう。代表的な構図を覚えておくと、主題を構図に当てはめるだけでバランスのとれた構図になります。難しく感じてしまう場合は、カメラにあるグリッド線を用いるのがおすすめです。

三分割構図
画面の縦横を三等分にして、その縦横の線が交わった点や三等分した線上に撮影したい主題を置く構図。まとまりのある構図になりやすい。

三分割構図



日の丸構図
真ん中に主題を置く構図。平凡でつまらない構図のため、避けるべき構図と言われがちだが、主題を強調することができるため使い時を考えればインパクトのある写真が撮れる。

日の丸構図



対角線構図
フレームの対角線上に主題を置く構図。国旗のようにデザイン性が高くなる構図で、写真に奥行きを与えてくれる効果もある。汎用性の高い構図。

対角線構図



放射線構図
放射線のように中心から外に広がっていく構図。画面に広がりを与えてくれるだけでなく、まとまりのある写真になる。

放射線構図



シンメトリー構図
主題を上下左右が対象になるように配置する構図。建造物などの造形美を強調するのに適している。安定感やきっちりとした印象になりやすい特徴がある。

シンメトリー構図



曲線構図
現実にあるラインを画面に取り入れる構図。対角線構図と似ているが、曲線であるため画面内に動きや流れを感じさせることができるのが特徴。

曲線構図



トンネル構図
トンネルの中から外を見ているかのような構図。視線誘導に適しており、視線の集中や主題を目立たせたい写真のときにはとても効果的。

トンネル構図


基本の3ポジション

ポジションとは、カメラの位置(高低)のこと。高い位置でカメラを構える「ハイポジション」、低い位置で構える「ローポジション」、自分の目の高さで構える「アイレベル」があります。ハイポジションであれば客観的な画に、ローポジションであれば臨場感のある画を作ることができます。

基本の3ポジション

ハイポジションでは、台や脚立に乗って構えるといい。ローポジションはしゃがんで構える。

ローポジション
子どもの目線のような画作りをすることができる。

ローポジション



アイレベル
見た通りの光景が写せる。基本はこのポジションがよい。

アイレベル



ハイポジション
遠くまで見渡すような画作りをすることができる。

ハイポジション


基本の3アングル

アングルとは、被写体に対するカメラの角度(撮影角度)のこと。カメラを高くし、見下ろす角度は「ハイアングル」、カメラを低くし、見上げる角度は「ローアングル」、レンズの向きが水平の場合は「水平アングル」と呼ばれます。これらは、被写体の写り方を変化させたいときにおすすめです。

基本の3アングル

ハイアングルやローアングルで画面が見にくいときは、デジカメの場合は液晶モニターの角度を調整するのがおすすめ。

ローアングル
普段とは違う見慣れなさが魅力。背景は天井や空が多くなる。

ローアングル



水平アングル
普段見ているような光景を写せる。自然に写せるが平凡とも言える。

水平アングル



ハイアングル
被写体の全体像をしっかりと写せる。背景は地面が入ってくる。

ハイアングル


著=武井宏員/『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細