【親の呼び寄せ問題】「実際に見てみてよかったわ。悪いんやけど」合計4軒の内覧を終えた父の一言/親の呼び寄せが問題山積みだった件(10)

#くらし   
そのほうがいいかもしれんな

「親の呼び寄せが問題山積みだった件」10話【全10話】


遠く離れて暮らす高齢の両親。
「今は元気だけど、この先なにかあったらどうしよう」「このまま離れて暮らしていて大丈夫?」とぼんやり不安に思っていた矢先…父が電話で「そっちに引っ越したい」と言ってきた!!

実家は残す?売る?新しく両親が住む家はどうやって探す?お墓はどうなる?
いざ「両親を呼び寄せる」となるとたくさんの「これってどうすればいいの~!!」が押し寄せてきて…

イラストレーター・エッセイ漫画家のこしいみほさんが実際に直面した「両親の呼び寄せ」を、イラストとエッセイでつづります。この記事を読んで、あなたの「親とのこれから」をじっくり考える機会にしてみませんか?

忙しいなか準備してくれたのに悪いんやけど...

関東に帰っていく父はスッキリした表情だった

ある日、関西に住む70代の父から「関東に移住を検討している」という電話を受けたひとりっ子の私。以前私が冗談のつもりで言った「関東に来たら?」の言葉がきっかけとなり、真剣に考え始めたと言うのです。知識も情報もゼロだった「親の呼び寄せ」。山あり谷ありの日々が始まりました…。

ネットの使えない両親に代わって私が物件を探している間、父は移住に向けた実家の断捨離やお墓問題、お金の整理などを着々と進めていました。一方で、移住に消極的な母に向けても、根気強く説得を続けていたそうです。しかし、住み慣れた土地を離れる不安が大きい母。移住に不安を抱える気持ちは、なかなか変わらないようでした。

先行していくつか物件を内覧していた私は、不動産会社の営業担当さんのトークに乗り、戸建てのなかでもさらに新築建売物件に大きく気持ちが傾いていました。担当さんの勧めもあり、実際に両親の内覧を決定することにしたのですが、今回は母を無理に連れ出すことはせず、まずは父だけで物件を見てみようということになりました。

関西から久しぶりにやってきた父に、1泊2日の内覧ツアーを計画した私。初日はドライブがてら希望の住環境を見て回り、2日目にマンションと戸建ての計4軒の内覧を終えました。

帰りの新幹線の時間が近づくなか、父が出した答えは「一旦、保留」というものでした。その理由はというと…
・居住エリアの利便性はあまり重要視していなかったが、今後の暮らしにはやはり重要と感じた
・しかし利便性の高いエリアの物件は、予算内での購入が厳しい
・移住に消極的な母の説得が難しい

これらの現状をふまえると「今すぐ!」大きな判断をすることができないと考えたようです。

育児や仕事の合間をぬって準備を進めてきた私としては、多少の脱力感があったのも否めません。新築の建売住宅が値下がりしたタイミングだったこともあり、「せっかくのチャンスだったのに…!」という焦りもあったし、遠方に住む高齢の両親を私がどうサポートするのかという課題は、宙に浮いたままです。

しかし、スッキリとした顔で帰っていく父の姿を見ると、今の私たちの着地点は「これでいいのかもしれない」と思い直しました。
父が納得できたのなら、それでいいんだ、うん。

父から「関東に移住しようと思う」と電話を受けてから約3ヶ月。両親とこの先の暮らしについて、ざっくばらんに話ができるようになりました。どうしても「老い」や「死」が連想されてしまい、なかなか切り出せずにいた親の先々のことも、話す回数が増えればお互いに慣れてきて、大げさな話でもなくなってきたのです。実家周辺の高齢者施設や福祉サービスについて、私が調べて提案するといった新たな展開もありました。


この連載を執筆している現時点で、親の呼び寄せは「保留のまま」です。この先「やっぱり関東に移住しよう」となるのか、最後まで実家で暮らし続けるのか、はたまた施設に入居するのか…、まだまだわかりません。いずれにしても、なるべく両親の希望に寄り添ったサポートができたらと思っています。

最後に、両親の呼び寄せを検討するにあたり、たくさんの経験談を共有してくださった私のインスタグラムのフォロワーの皆さん、読んでくださった読者の皆さんに御礼申し上げます。
お付き合いくださり、ありがとうございました。

▶︎プロフィール

こしいみほ

こしいみほさん

イラストレーター・エッセイ漫画家。
SNSで育児や趣味のマンガをたのしく発信しています。
著書にコミックエッセイ「ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく生きる23の思考術」「不調と痛みが消える!10秒筋膜ほぐし」(マンガ担当)など。
Instagram:@miho20141124
Twitter:@541miho

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