私立中で勉強についていけなくなり、自信もやる気も失くした息子【小川大介先生の子育てよろず相談室セレクション】
教育家の小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えしてきた『小川大介先生の子育てよろず相談室』。その中から、特に反響の大きかったお悩みを漫画でご紹介します!
今回のお悩みは「学校の勉強で苦労している中3の息子さん」に関するお悩み。コロナ禍で勉強につまづいてしまったお子さんが、今とても増えているといわれているので、似たお悩みを抱えておられる親御さんも多いのではないでしょうか。こんなお子さんには、どう接してあげればよいのでしょうか?
Fさんのお悩み
中3の息子に関する相談です。小学校の時はクラスの中でも成績が良く、本人の希望で私立中学を受験し、中高一貫校へ合格しました。ところが入学したものの、周りは勉強ができる子ばかりで、勉強してもなかなか結果が出ない状況が続きました。本人もがんばっていましたが、周りのお子さん達のほうが、ものすごく努力している子が多いようで、「ちょっとがんばるくらいじゃ全然成績が伸びない」という諦めの気持ちも出てきてしまったようです。入学時は中程だった成績も、今は最下位に近い位置にまで落ち、勉強に対する自信ややる気を失くし続けています。
2年生の最後の三者面談で、先生に「3年生になったら巻き返しでがんばっていこうね」と言われ、本人もがんばろうという気になっていたその矢先、コロナで学校が休校になってしまいました。それをきっかけに気持ちが随分落ちてしまい、生活も乱れて昼夜逆転するようになりました。朝までゲームをして、夕方4時頃に起きてくるような状況です。注意しても「うるさいよ」「ほっといて」と、荒い言葉で返すばかり。
学校再開後は、さすがに1時頃には寝るようになり、学校にもかろうじて朝起きて行くのですが、授業中に寝ていることが多々あるようです。その結果ますます成績が下がり、先生にも毎日呼び出されて「また寝てただろ」「宿題もやってない」と叱られてばかりです。
本人も「このままじゃダメだ」とはすごく思っているようで、「今日はやろう!がんばろう」という気持ちはあるのですが、家に帰ってから勉強にとりかかるまでに時間がかかったり、ちょっとやってもまたやる気がなくなってゲームを始めてしまう日々。なかなか計画的にものごとを進めるところまでいたりません。
この状況を打開するための手助けをしたいのですが、反抗期も重なりなかなか気持ちが通じ合えず、辛い思いをしている息子の力になれていません。(Fさん・46歳)
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大手進学塾や個別指導塾での経験から、子ども一人ひとりの持ち味を見抜き、強みを生かして短期間で能力を伸ばす独自ノウハウを確立。教育家・小川大介氏が、自分軸を伸ばす子育てのコツを公開した話題の一冊。
■小川先生のTwitter:@Kosodate_Ogawa
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