『直島古民家シェア暮らし』発売記念 まつざきしおりさんインタビュー

#くらし   

都会に疲れた若い女性が、憧れの離島で暮らしてみたら……? 瀬戸内海の直島を舞台に、都会女子のリアルな島移住のあれこれを素直に綴った『直島古民家シェア暮らし』が発売され、評判を集めています。著者のまつざきしおりさんにお話を伺いました。

『直島古民家シェア暮らし』 まつざきしおり 1100円(税別)KADOKAWA


――アメブロでのブログが大人気ですが、そもそも、マンガを描こうと思ったきっかけを教えてください。

小さい頃から漫画家になることが夢で、色んなジャンルの漫画や絵を描いては、コンテストに投稿したりしていました。

島に移住し、島暮らしか都会暮らしか悩んだことが何度もありましたが、自分はこれからもずっと島で暮らしていこうと決意したとき、「もっと、色んなことに挑戦して、島での生活を充実させていきたい」「島に移り住んだからこそ分かる、島ならでの暮らしや、島の良さを発信したい」と思い、自身の体験を漫画にしようとしたのがきっかけです。

【全画像を見る】ごく普通の女子が直島に移住したら…


――島の良さ、とても伝わってきました。読者からはどんな反響が届きますか? 今回の書籍化について、ご家族や周囲の反応はいかがですか?

ブログを通して、読者の方に、直島や島暮らしに興味を持って頂け、実際に訪れた方からのコメント等も頂き、大変嬉しく思っています。また、私の移住体験談を通して、「移住や島暮らしが少し身近に感じられました!」とのコメントを頂けると、本当にありがたく、描いて良かったと思います。

周囲の反応ですが、島の知人や友人もたくさん見てくれているので、「いつもみてるよ~!」「あのネタ、めっちゃ島あるあるよな!」等、色んな人に声をかけられ、すごく嬉しいです。一方、自身の体験がバレバレなので、ちょっぴり恥ずかしかったりすることもあります。(笑)

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――ほぼ描き下ろしという書籍化にあたって大変だった点を教えてください。

自身の体験を時の流れに沿って、読んでもらえる方に、わかりやすく一冊の本にまとめるのが大変でした(担当さんにそれはそれはお世話になりました…!)。毎日描いても描いても終わりが見えないので、「これほんまに完成するんやろか。」と途方に暮れることも…

あと、丸1日島外に買い出しに行く時間が無かったので、船を降りて次の便に乗るまでの1時間で買い出しに回るのが大変でした(笑)

――特に読んでほしい読みどころ、単行本でプラスアルファされた魅力はなんですか?

ブログは基本4コマ漫画なのですが、今回初めてストーリー漫画にも挑戦し、島に移住前、移住後の自身の心情や葛藤についてもじっくり描いたので、是非読んでいただきたいです。

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後、個人的には、ブログには今まであまり書いていなかった、これほんまにノンフィクションなん?ていうくらいの、島での恋愛話がオススメです。

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――島恋愛の話、読者も興味津々だと思います。笑 それも含めて、直島の魅力がしみじみと伝わってくる作品でした。ご自身で、特に印象深いエピソードはどれですか? またその理由を教えてください。

最終章の、島か都会かどちらの暮らしを選ぶかの決断シーンです。この体験が私の人生の大きなターニングポイントになり、この時の体験があったからこそ今があるなとも思っているので……。

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――おいしそうな食事やお菓子の描写がとても印象的でした。レタスクラブニュース読者におすすめの、おいしくて簡単なオリジナルレシピがあれば教えてください。

カフェ時代なっちと共に毎日むさぼり食べたハニーマスタードディップと、最近、私が毎日むさぼり食べているツナマヨディップです。

この甘いしょっぱいの2つのソースがあると、永遠と生野菜が食べられます。

(あれですね、ポテチとチョコが永遠と食べられる理論ですね!)

おつまみにも最適ですよ!

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作りやすい分量

【ハニーマスタードディップ】

■材料■

・粒マスタード…小さじ1~大さじ1/2

・はちみつ…大さじ1

・マヨネーズ…小さじ1

■作り方■

材料全部混ぜてドーン!大根やキュウリ、セロリ等をスティック状に切って、つけて食べて下さい。

【ツナマヨディップ】

■材料■

・玉ねぎ…1/8個

・ツナ缶…1缶(80グラム)

・マヨネーズ…大さじ2

・ヨーグルト…大さじ1

・あらびきこしょう、塩…適量

・しょう油…小さじ1/2

・すりおろしにんにく…チューブ1センチ程

■作り方■

1.玉ねぎはみじん切り。ツナ缶は軽く油を切る

2.材料全部混ぜてドーン!!

※ヨーグルトなければマヨ大さじ3でも。(むしろそっちの方が美味しいかもしれません。)

カロリー削減への心ばかりの気持ちなので……。

結局めっちゃ食べるからあんまり意味ないんですが……。

※これに粉チーズ振っても美味しいです。さらにコクが出る気がします。

――本の中にもたくさん素敵なお写真がありましたが、島の魅力が伝わるお気に入りのお写真があればぜひご紹介させていただければと思います。

海の写真を撮るのが好きなんですが、特にこの夕立ち後の風景写真が一番お気に入りです。夕立ちから陽が沈むまでの一瞬の景色だったのですが、自然が創り出すあまりの美しさと力強さに圧倒されました。

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――すばらしいお写真ですね……! こんな景色も見ることができるんですね。本のラストで今は島嫁になっていることが明かされましたが、子育て中でもいらっしゃるとのこと。現在の島での生活はいかがですか?

島は自然も多くて、老若男女色んな人たちと交流できるので、本当にのびのびと子育てしやすい環境だと思います。特に夏は毎日海水浴ができるのが魅力的です(私も島に来て泳げるようになりました(笑))。島子育て、オススメします!

――毎日海水浴! いいですねー。すっかり島を愛する島人になったまつざきさんですが、この本を通じて、読者に伝えたかったことはなんですか?

「島に移住」と言うと、とってもハードルが高くて、バイタリティ溢れる人がしそうなイメージを持たれがちなんですが、「ああ、こんな人でもできるもんなんだな」「人生何とかやっていけるもんなんだな」と少しでも身近に感じて頂けると幸いです。

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――最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。

最近観光でも有名になってきた直島ですが、この本を通して、観光だけではなかなか分からない、コアな島暮らの魅力を知って頂けたら嬉しいです。

そして、本を読んで、島を訪れて頂ければ……!お待ちしておりま~す!

(構成:波多野公美)

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『直島古民家シェア暮らし』

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著者:まつざきしおり
都会で会社員生活を送っていたが、25歳になる年に瀬戸内海に浮かぶ小さな島・直島へ移住。現在は島嫁として、ゆるゆる生活中。第29回コミックエッセイプチ大賞B賞を受賞。


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