「こんなはずじゃなかった!」災いを招く悪魔の三輪車。 漫画家・まぼさんが語る厄災体験

#育児・子育て   
 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

『悪魔の三輪車』のタイトルとホラーじみた冒頭に、何かコワい話が始まったのか…と思いきや、SNSでは
「めっちゃ笑ったwww」
「予想外すぎる」
「爆笑しました」
など大ウケのコメントがついたまぼさん(@yoitan_diary)のコミックエッセイ作品。一体何が起こったのでしょうか……?

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より


ユーモラスな育児コミックエッセイで、X(旧Twitter)では10.6万人のフォロワーに支持されるまぼさん。どこかそこはかとなく『人生の先輩』っぽい大人びた雰囲気を漂わせる長男のよいたんと、その妹で令和生まれのメンタルつよつよギャル・しおさん。性格は違っていても、お互いを溺愛する兄妹の日常を、まぼさんはマンガでユーモラスに綴っています。

そんなほのぼのコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』から、今日はまぼさんが体験した災厄、「悪魔の三輪車」のエピソードをご紹介します。このエピソードを描いた時のまぼさんの思いについても、お話をお伺いしました!

「悪魔の三輪車」のエピソードは…


 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

ことの発端は、お兄さん・よいたんのキックバイク。よいたんが公園にキックバイクを持っていこうとすると、妹のしおさんが「のゆ(乗る)! しおちゃん のゆ!」と言って聞きません。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

しかし、1歳のしおさんにはまだキックバイクは乗りこなせません。まぼさんは親がかじ取りできるハンドルのついた三輪車をしおさんのために購入しました。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

さっそく公園で乗ってみるしおさんですがまだうまくこげないので、よいたんのお友だちがかじ取りをしてくれました。「次は僕が押す!」「次、私!」と、次々と後ろからかじ取りをしたがるよいたんの友人たち…。しおさんは「かじ取り」するほうが盛り上がってるのでは?と感じたのかもしれません。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

そして翌日。まぼさんが保育園へ兄妹を連れて行こうとすると、しおさんは子乗せ自転車に乗ることを拒否。三輪車で行きたいと言います。しかも、自分が乗るのではなく、よいたんを乗せて自分がかじ取りハンドルを押したいと…。

  『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

  『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

渋々妹につきあう兄のよいたん。三輪車に乗せて後ろから押すしおさんは満足げな表情ですが、茶番につきあわされるよいたんは虚無の表情…。しかも、そんな状況で同級生と遭遇し、三輪車に乗っているところを見られてしまったよいたん。「ぼくが乗りたいって言ったんじゃないよ!」と慌てて三輪車から降りてしまいます。
しおさんは「だめぇぇぇ のってぇぇぇ」と絶叫…

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

「お兄ちゃんを乗せて保育園まで連れて行く」という夢が叶わず、道路に転がって泣きじゃくるしおさん。本来自転車なら5分で着く道のりなのに、三輪車のせいで40分以上を消費…。まぼさんは途方にくれながら、ある解決策をしおさんに提案します。

「しおさん…それ、ママが乗りたい」

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

こうしてまぼさんは、大人の身体で1歳児サイズの小さな三輪車に乗って保育園に向かうことになりました。
三輪車が壊れないように腰を浮かせてまたがるまぼさんと、それを後ろから押すしおさん…。
「すべては何の覚悟もなく三輪車を買った私の責任」「厄災を呼ぶ悪魔の三輪車」とまぼさんは三輪車を買ったことを後悔するのでした…。


著者・まぼさんに聞きました!


──大変な思いをされたようですね…申し訳ないのですがこれは笑ってしまいました。このエピソードを書こうとしたきっかけはなんですか?

まぼさん:
娘のためにと思って買った三輪車ですが、三輪車を買ってからやたらと疲れる事件が増え、「何も考えずに買ってしまった」と悔やむ一方、「せっかく買ったのだから、せめて漫画にして成仏させよう」という思いから生まれました。

──このエピソードを描いてみてよかったことなどはありますか?

まぼさん:
『悪魔の三輪車』は特に災いの多かった代表的なものなのですが、育児をしていると「良かれと思って」やった自分の行いで自分の首を絞めることがありますね。

息子と娘にそれぞれ違う味のグミを買い与えて大喧嘩になったり、今回のエピソードでいうと三輪車で保育園に向かったり。そんなちょっとしたサービスのような気持ちで行ったことが、次の日もまた次の日も同じサービスを求められて、「あぁーもう自分の考えたらず!!」と内省することが多いので、自戒のためにも漫画にできてよかったです(笑)

──育児あるあるですね、良かれと思ってやったのに失敗したなと思うこと、よくあります…。ちなみに、このマンガで工夫した点などはありますか?

まぼさん:
最初はもっと「呪われた三輪車…」のようなホラー調で描き進めたかったのですが、漫画内のエピソードがあまりにばかばかしく、最終的には情けないコメディのような調子になってしまいました。

  *   *   *

自由人のしおさんに振り回される母親のまぼさんや兄・よいたんのエピソードは、どれも微笑ましく笑いを誘うものばかり。気になる方は、ぜひまぼさんのX(旧Twitter)アカウント @yoitan_diary をフォローしてチェックしてみてくださいね。


取材・文=レタスユキ

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