「真面目なアホ?」育児に真剣すぎる父親が抱える悩みとは? 爆笑育児コミックの作者・まぼさんに聞く

#育児・子育て   
  『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

パートナーと育児をする中で、「この人と子どもを育てられて良かった」…と思う瞬間、ありますか?

X(旧Twitter)では10.6万人のフォロワーに支持されている人気漫画家のまぼさん。
どこかそこはかとなく『人生の先輩』っぽい大人びた雰囲気を漂わせる長男のよいたんと、その妹で令和生まれのメンタルつよつよギャル・しおさん。性格は違っていても、お互いを溺愛する兄妹の日常を、まぼさんはマンガでユーモラスに綴っています。

そんなほのぼのコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』から、まぼさんの夫・びぼちゃんの育児への向き合い方を描いた「まじめ育児」のエピソードをご紹介します。このエピソードを描いた時のまぼさんの思いについても、お話をお伺いしました!

「まじめ育児」のエピソードは…


 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

まぼさんは夫のびぼちゃんと出会って9年。ラブラブだった2人きりでの生活が終わり、子どもたちが生まれて関係性も変わってはきたものの、「この人と子どもを育てられて良かった」「大切な子どもたちの父親がびぼちゃんで良かった」と感じているそうです。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

明るいところ、優しいところ、父親としての素敵なところはたくさんあるけれど、「育児にまじめなところ」もその一つ。自分のゲーム機が欲しいとねだる息子のよいたんに、母親のまぼさんは「家にあるじゃん」「お年玉コツコツ貯めな」と言いますが、びぼちゃんは「これはチャンスだよ、今こそ俺がよいたんに経済を教えるチャンス!」とホワイトボードを買って、「おかねのしくみ」についてよいたんに説明を始めるのでした…。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

しおさんの夜泣きが激しくてまぼさんがよく眠れなかった翌朝は、「まぼちゃん寝てな、朝のしたくなら俺やってるから」「ここで2人の人的リソースを割くことはない、部分最適より全体最適をとっていこう」とびぼちゃんが率先して子どもたちの世話を引き受けてくれました。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

そうして子どもたちを保育園まで送ってくれたびぼちゃんでしたが、帰ってくるとため息。まぼさんが「大変だった?」と気遣うと、びぼちゃんは「最近よいたんの求めている遊びのクオリティに追いつけていない気がする」「俺は人形遊びが下手でさ」と悩みを吐露します。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

さらに「人形遊びのクオリティを上げる、それが今の俺の父親としての課題かな…」「俺は課題から逃げないよ…」と真剣な表情で語るびぼちゃん。それを見ながらまぼさんは「真面目なアホなのか…?」と心の中でつぶやくのでした…。


著者・まぼさんに聞きました!


──あまりの真面目さに笑ってしまいましたが、素敵なパパですね。このエピソードを書こうとしたきっかけは何ですか?

まぼさん:「夫は私よりも育児に熱心で、平日の昼休憩中に二人でランチをしている時も基本は育児の話が中心になります。その姿を漫画にしたいなと思ったことがきっかけです」

──「部分最適より全体最適」と言いながら、率先して子どもたちの世話に動いてくれる様子に、お仕事もできる方なんだろうなと思いました。

まぼさん:「日々生活の中で飛び交う夫のビジネス用語に『ん??意味わかんねーけどそれって育児で使うの?』みたいに思うことがあり、ネームを描く中で『これがこの人の育児スタイルなんだ』と気がつきました」

──ビジネス用語で育児を語っているのが面白かったです。家族での会話もいつもこんな感じなのでしょうか?

まぼさん:「ページ数の都合で盛り込めなかったことばかりなのですが、漫画に描いていることはなんの誇張もなく、普段からこんな感じでばかまじめに育児に取り組んでおります。ラスト4コマのお茶を飲みながら育児について内省するシーンが気に入っています」

  *   *   *

パパが本当に真面目すぎて思わずクスッと笑ってしまうまぼさんちの会話。まぼさん一家の日常の様子が気になる方は、ぜひまぼさんのX(旧Twitter)アカウント @yoitan_diary をフォローしてチェックしてみてください。ほのぼのと描かれる家族のエピソードにほっこりしますよ。


取材・文=レタスユキ

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