脂がのりにのった「氷見の寒ブリ」が口の中でとろける〜! 天然のいけす「富山湾」の海の幸【富山県】
冬の北陸には旬を迎えた海の幸がいっぱい! おいしいものを食べることを目的に、ふらっと旅に出てみたくなりますよね。2024年3月16日には、北陸新幹線の金沢〜福井・敦賀間が開業し、東京からもますます北陸方面に行きやすくなります。そこで今回は、北陸のブランド食材試食会「冬の北陸美食フェア」に参加して、北陸のおいしいものをたくさん見つけてきました! 今回は富山県編です。
多種多彩な海の幸に恵まれた「天然のいけす」富山湾
標高約3000mの立山連峰から水深約1000mの富山湾まで、高低差が約4000mもあるダイナミックな地形をしている富山県。大地の栄養分をたっぷり含んだ立山連峰からの雪解け水が富山湾に注ぎ込み、豊かな海を形成しています。
また、富山湾は浅瀬からすぐに深くなる地形のため、漁場と漁港が近い位置にあるのが特徴。そのためとても新鮮な状態の魚介類が市場に出回るのだそう。
日本海には約800種の魚が住んでいるといわれていますが、なんとそのうちの約500種が富山湾に生息しているんですよ。多種多彩な海の幸に恵まれた富山湾は、「天然のいけす」とも呼ばれています。
今が旬 「氷見の寒ブリ」のおいしさは桁違い!
冬の富山湾といえばやっぱり寒ぶり! 試食会の会場で料理人さんが解体しているのは、富山湾で獲れた「氷見の寒ブリ」です。
目の前で捌かれた寒ブリの色ツヤのなんと美しいこと! 脂がたっぷりのっているのは、産卵と越冬に向けて丸々太っているこの時期ならではですね。
脂がたっぷり乗った氷見の寒ブリのお刺身とぶりしゃぶ
捌きたての寒ぶりをまずはお刺身でいただきます。
しっかり身が引き締まっていてプリッとした歯触り。魚の生臭さは全くなく、甘みが感じられて思わず目を見開くおいしさです。「すごい!おいしい〜!」の声があちこちから聞こえてきてざわつく会場内。これが旬の寒ぶりの威力かぁ〜!
こちらは寒ぶりのぶりしゃぶです。脂がこれでもか!とのっていて、噛まなくても口の中でとろけてしまいそう…! 出汁に軽くくぐらせることで、旨味がぎゅぎゅーっと凝縮されているのですね。
脂ののったぶりが安定して獲れるようになると、氷見漁協から「ひみ寒ぶり宣言」が出されるそう。富山湾の定置網で捕獲され、氷見漁港で競られた6キロ以上のぶりのみを「ひみ寒ぶり」と呼び、市場に出回るのです。今シーズンはいつごろ宣言が出るのか楽しみですね!
富山県でしか食べられない! 旬を味わう「富山湾鮨」
富山湾で獲れるいろいろな魚種を堪能したい人におすすめなのが「富山湾鮨」です。「富山湾鮨」は、富山湾で獲れた旬の地魚と富山県産米のシャリを使ったお寿司で、富山県内にある約45店の加盟店にて提供されています。
「富山湾鮨」のネタは、なんと約100種類! 冬は寒ぶりやカワハギ、春夏はホタルイカや白エビ、秋は紅ズワイガニなど、季節によって様々なネタが提供されるので、いつ行ってもその時の旬が楽しめます。富山県に行った人だけが食べられる特別な地元の味なんですね。
東京から新幹線で約2時間と意外に近い富山県。冬に旬を迎える富山湾の海の幸を求めてちょっとお出かけしてみませんか?
取材・文=宇都宮薫
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