学校で習った作文の書き方はNG!? Webライティングで一番大切なことを教えます

#くらし   
質の高い記事にするためには?

「Webライターに興味があるけど、何を学べばいいか分からない」「なかなか稼げるようにならない」という悩みをお持ちの方も多いと思います。

現在Webライター、コミュニティ運営者として活躍する中村昌弘さんは、未経験でWebライターになり、今ではライターだけで生活できています。しかし、はじめたばかりの頃は時給300円ほどしか稼げず、苦しんでいたそうです。そこからスキルを磨き、適切に営業をしていった結果、今では「株式会社なかむら編集室」という会社を立ち上げるに至りました。

この経験をまとめたのが『経験ゼロから確実に稼げるようになる Webライターフリーランス入門講座』。Webライターという働き方に興味を持ったかたに役立つライティングの基本から、稼ぐライターになるためのノウハウが余すところなく書かれています。

※本記事は中村昌弘著の書籍『経験ゼロから確実に稼げるようになる Webライターフリーランス入門講座』から一部抜粋・編集しました。

Webライティングの基本を学ぼう

Webライターが文章を書くときには「学校で教わったまま書いてはいけない」という点に注意が必要です。小学校の授業で「作文を書くときには起承転結を意識しましょう」と教わると思いますが、Webライティングにおいてこの書き方はNGです。ではどうすればいいか?詳しく見ていきましょう。

3つのnotを知ろう

ライティングの基礎として、最初に「3つのnot」を押さえておきましょう。Webサイトの記事を読む人には、以下の3つの特徴があります。

・読まない
・信じない
・行動しない

これらの行動や心理を理解した上で記事を書くことが重要です。

1. 読まない

検索してWebサイトに訪れる人は、「記事を読みたい」のではなく「情報が欲しい」と思っています。その状況におけるWebライターの役目は、読者の知りたい情報を提示することです。具体的には、以下のような内容を端的に伝える必要があります。

・悩みを解決する方法
・解決できる根拠
・根拠が分かるような具体例

読者が文章を読まないことを踏まえた上で、ライティングしましょう。具体的な書き方は後ほど説明します。

2. 信じない

記事内で情報を提供しても、読者はそれをなかなか信用しません。

良い情報だとしても「本当かな?」と思ったら、その根拠を検索し始めます。疑問や不安を抱いた瞬間、読者はすぐに記事を離脱し、他の記事を探しにいってしまうのです。

そのため記事内に長く滞在してもらうには、読者に信用してもらえるような根拠や具体例を見せる必要があります。その際に有効なのは、公的機関のWebサイトや資料などです。商品、サービスの紹介記事なら販売元の公式情報を引用することも欠かせません。

とにかく、読者はなかなか信用してくれないので、信用される情報を元に記事を執筆する必要があります。

3. 行動しない

読者は記事を読んでも行動しません。急を要するものでない限り、やった方がよいことも後回しにしてしまうのは、誰しもあることでしょう。

無料で閲覧できるWeb記事なら、なおさらです。必要ならまた見ればよいと考え、ページを閉じてしまいます。

しかし記事を提供しているメディア側は、読者に対してすぐに行動してほしいと思っています。そのため、読者の背中をそっと押すような文章を書く必要があるのです。

PREP法

では次に、3つのnotを理解した上で文章を書いていきましょう。Webライティングの基本である「PREP法」を覚えておくと分かりやすい文章を書けます。具体的には、下表のように「P→ R→ E→ P」の順番で書く方法です。

・Point(結論):結論は、◯◯です。
・Reason(理由):なぜなら、△△だからです。
・Example(具体例):たとえば、✕✕があります。
・Point(まとめ):したがって、◯◯です。

PREP法では、この順番ばかり注目されることが多いですが、それは本質ではありません。機械的に順番どおり文章を並べるだけでは、質の高い記事にはならないのです。

PREP法の本質は「読者の疑問を先回りして解決してあげること」です。だから、結論を書いた後に「読者は理由を知りたいだろうな」と予想できるので、結論の次には理由を書いてあげます。とはいえ、「理由だけ書いても読者は信じないだろうな」と予測できるから次に事例を書くのです。

このように、読者の疑問を自然と先回りできるのがPREP法の特徴。本質を理解して型を用いれば、クオリティの高い記事が書けるようになりますよ。

まとめ

3つのnotを知ろう
・読まない
・信じない
・行動しない

PREP法を理解しよう
・Point(結論):結論は、◯◯です。
・Reason(理由):なぜなら、△△だからです。
・Example(具体例):たとえば、✕✕があります。
・Point(まとめ):したがって、◯◯です。


著者プロフィール

中村昌弘
2016年に会社員を辞め独立。複業としてWebライターをはじめる。「堀江貴文氏のnote」「メンタリストDaiGo氏の書籍」などを手掛ける。執筆や編集業務の他に、企業のコンサルなども手掛けている。 1,400名(2023年10月時点)のメンバーが在籍する、ライター界では日本最大級の規模を誇るオンラインコミュニティ「Webライターラボ」の運営者。



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