月曜日が怖くなくなった
私が一番大きいと感じたのが、月曜日が怖くなくなったことでした。
以前は日曜日の午後になると、翌日から始まる5日間が頭をよぎって憂うつな気分に……。口数も減ってしまい、家族から心配されることもしばしばありました。不安や焦りから涙が止まらなくなってしまったこともあります。
フリーランスWebライターになってからは、月曜日に対する特別な意識はなくなりました。曜日に関係なく仕事をしているため、気持ちの波が生じなくなったことが大きいのだと思います。
日曜日もほかの曜日と変わらずに過ごせるようになったのは、私の中でかなり大きな変化でした。
心にゆとりができた
心にゆとりができたことも、フリーランスになって感じた変化です。
教員をしていた頃は、毎日やるべきことに追われていました。やってもやっても終わりが見えない状況で、頭の中は常に仕事のことでいっぱい。余裕がなくなり、家族に対してキツく当たってしまうこともありました。
フリーランスになった今は、仕事で自分に余裕がなくなってしまうことは減ったように感じます。晩ご飯作りを楽しむ余裕もできましたし、家族と過ごす時間は仕事のことを忘れられるようになりました。
自分に自信がもてるようになった
私はWebライターになってから、自分に自信がもてるようになりました。
私は教員として秀でたスキルがないと感じていたので、「自分に何ができるのだろう」と常に模索していました。教え方がすごく上手なわけでもなく、専門教科に特別長けているわけでもない。それでも「先生」であるために、自分を奮い立たせて毎日教壇に立っていたことを覚えています。
Webライターになった今、私には「ライティング」という武器があります。納品した記事数は累計で500記事を突破。最近は、ほかのライターさんが書いた記事の編集も任せていただいたり、Instagramのライティングを担当したりと、記事執筆以外の仕事も増えました。日々の積み重ねでキャリアが広がっていると実感しています。
また、誰かに雇われることなく、自分のスキルを活かして収入を得ることができた経験は、私の中で大きな自信となりました。ライティングは、Webライターの仕事以外でも役立つポータブルスキルです。この先、もしWebライターではない道に進むとしても、活かせるスキルがあることは糧になっています。
人生は再スタートできると思えるようになった
人生は再スタートできると思えるようになったのも、大きな気持ちの変化です。
私は子どもの頃から小学校の先生になりたいと思っており、その夢を叶えるために大学で教員免許を取得。念願の教員になり毎日充実した日々を過ごしていましたが、体調を崩して学校へ行けなくなってしまいました。
夢だった教員になれたことを誇りに感じていた私は、絶望の気持ちでいっぱいに。どん底に突き落とされたような気持ちでしたし、「教員じゃない自分には何の価値もない」とまで思っていた頃もありました。
しかし、ライティングと出会って考えは一変。Webライターとして働く中で自信を取り戻し、1つの道に縛られていただけなのだと気づきました。教員じゃない私にもまだまだできることはたくさんあるし、世の中の役に立てると感じたのです。
人生100年時代と言われている今、いつから新しい挑戦を始めても遅いことはありません。私は今回の経験をもとに、これからもやりたいと思ったことには積極的に挑戦していこうと思っています。
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教員を辞めてフリーランスWebライターになったことは、武川さんにとって、環境だけでなく気持ちの面でもいい変化があったことがわかりますね。
同じような悩みを抱えている方は、思い切って仕事を変えてみると、今困っていることを解決できるかもしれません。気持ちの不安を解消するためにできることがないか、ぜひ探してみてくださいね。
▶プロフィール
武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。
文=YY