東京への出荷量が1.5倍に! ローカル柑橘類“へべす”が吉祥寺を中心にブームの兆し

#食   
料理だけでなくスイーツにも相性抜群


さっぱりとした風味でさまざまな料理に華を添えてくれる柑橘類。焼き魚に「すだち」や「レモン」などを絞っていただく人も多いのではないでしょうか。今回は東京の飲食店で空前のブームになっている「へべす」と呼ばれる柑橘類をご紹介します。

■吉祥寺を中心に空前のブーム到来!?

8月4日放送の「ZIP!」(日本テレビ系)で、東京・吉祥寺を中心に人気を博している「へべす」が取り上げられました。へべすとは、宮崎県日向市特産の柑橘類。吉祥寺の飲食店では、へべすを使った様々なメニューが提供されています。

まずはそうめんの上にへべすのスライスを乗せた「へべす冷麺」。へべすは皮の部分が特に香りがよく、この冷麺にはすりおろしたへべすの皮も使用されています。実食した高橋若葉アナウンサーも「へべすのさわやかな香りが口の中一杯に広がる」と大絶賛でした。

そして鴨料理の専門店では、鴨肉のおともに「へべすのジュレ」を提供。へべすの果汁をゼラチンで固めたもので、鴨肉をさっぱりといただけます。さらに同店には、「へべすババロア」というデザートメニューも。ミルクプリンにへべすのジュレを重ねたもので、へべすのスライスも添えられた涼し気な一品。

しかし何故、吉祥寺でへべすを提供するお店が増えているのでしょうか。番組では仕掛け人となった居酒屋の料理人・松江勇武が登場。彼とへべすの出会いは、知人からお土産でもらったのが始まり。さっそく割ってみたところ香りの良さに驚き、「これはいける」と思って飲食店の仲間に配り歩きました。その結果評判が広まり、現在では毎年夏に約50店舗もの店がへべすを提供しています。

【写真を見る】冷やしへべすうどん


■かぼすやすだちと何がちがうの?

へべすはすだちやかぼすとくらべて種が少なく、果肉や果汁が多いのが特徴です。番組ではへべすを栽培している宮崎県日向市の農家を取材し、田崎万紀子アナウンサーがもぎたてのへべすを実食。「しっかりした酸味もありますが、甘さも感じます」と感想を伝えていました。

以前はほとんどが県内での消費だったへべすですが、最近の5年間で東京への出荷量が1.5倍に増加。生産者の人も「東京でどんどん食べられるようになれば、(生産する)楽しみも広がるとおもいます」と喜びを隠せないようです。

東京でへべすを提供する店は広がりを見せており、番組では新宿のイタリアン専門店も紹介されました。近いうちに空前の“へべすブーム”が到来しそうですね。

■本場・日向市の“ヘベす”PRが熱い!

そもそも「へべす」という独特なネーミングはどようにつけられたのでしょうか。「JA宮崎経済連」の公式サイトによると、江戸の末期に日向市で長曽我部平兵衛が広めたことから、平兵衛の名前をとって「平兵衛酢→へべす」と名付けられたのだそう。そんなへべす発祥の地・宮崎県では、さまざまなへべすのPRプロジェクトが行われています。

まず話題になったのは、PRキャラクターの「レディー・ヘベ」。女性が緑色の全身タイツを着てサングラスをかけたインパクト抜群な格好をしており、名前もどこかできいたことのあるようなネーミング。以前にテレビ番組「5時に夢中!」(TOKYO MX系)でも取り上げられ注目を集めました。

また日向市ブランド推進課は「日向のへべす消費拡大プロジェクト」を発足。公式サイト上には、「へべすのあんかけ茶碗蒸し」や「へべすマドレーヌ」など、へべすを使った様々な料理のレシピが紹介されています。

今年の夏は是非様々な料理に、へべすの爽やかな香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事に共感したら

Information


本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //