【私がシングルファザーになった日】朝起きると妻が呼吸していなかった…突然死の理由と家族のその後【最終回ネタバレ】

やっと掴んだ幸せと、永遠の別れ

10代のころのえいこさんは、家に寄り付かなくなったばかりか、姉妹ともほとんど口をきいていませんでした。帰宅しても家の離れに住んで、家族を寄せ付けなかったそう。

そんな彼女を変えてくれたのは、りゅーすけさんとの出会いだったかもしれません。

きっかけは絶対

かけがえのない人に出会って子宝に恵まれたこと、それはえいこさんにとってやっと掴むことができた幸せだったのです。

その後、えいこさんの病状は予断の許さないものになっていきました。血圧は日に日に下がり、危篤状態になってしまいます。

まさに全員がそろった瞬間

待っていたかのように

妻は旅立った

そしてついに、家族全員が揃うのを待っていたかのように、彼女は旅立ちの瞬間を迎えたのです。


【ネタバレ】遺された家族のその後

えいこさんの死後、医師から話がありましたが、なぜ自宅で突然心配停止になったのかはわからないままでした。
家族はみんな絶望の中にいましたが、えいこさんとの最期の別れをするために、葬儀場に向かわなくてはなりません。

 義父の嗚咽


義父

葬儀で泣き崩れた義父。式が終わってからはほとんど話さなくなり、抜け殻のようになってしまったため、一時期は本当に心配になったほどでしたが、そうまくんの保育園の送迎や公園遊びに付き合うように。孫の存在が、少しずつ時間をかけて義父の心を癒してくれているようです。

義父の心を


義姉と姪っ子たち

えいこさんが亡くなった後も、本当の家族のようにりゅーすけさんに接する義姉。自身も数か月前に夫を亡くしたばかりだった義姉は、2人の娘に、亡くなったパパはちゃんとそばにいることを伝えていました。そのせいか姪っ子たちも、折りにふれてえいこさんの話題を出すように。そうやって思い出して話すことが、悲しみを癒してくれるのかもしれません。

義姉たちは


そうまくん

えいこさんが亡くなったとき2歳だったそうまくんも、日々心配は尽きませんが、たくましく成長中。義両親や義姉たちに見守られ、姪っ子たちとは兄弟のように過ごしています。それはまるで、同じ悲しみを背負って、支え合って生きる家族のよう。「失ったものばかりじゃないんだ」、そう実感するりゅーすけさんなのでした。

同じ悲しみを背負って


りゅーすけさん

対人関係に苦手意識を持つりゅーすけさんでしたが、妻の入院をきっかけに、妻の家族とコミュニケーションをとることができるように。いまでは妻の実家でくつろぎ、義姉たちとの会話にも苦手意識はありません。

僕一人やったら

家族の時間を第一にするために転職も果たし、シングルファザーとしてそうまくんと穏やかに暮らすりゅーすけさんは、その生活の様子をYouTubeで配信し続けています。

「妻が元気だった頃にもし戻れるとしたら…いっぱい話をしたいですね。もともと私は人見知りの恥ずかしがり屋で、結婚しても妻に好意の言葉をストレートに伝えたりはしていませんでした。そんな自分がお伝えするのは、とも思うのですが、いつどこで何が起こるか分かりません。後悔しないように、ご家族、身近な人との時間を大切に過ごしていただきたいです」とりゅーすけさんは話しています。

なんでもない日常は、当たり前すぎて、普段はそのありがたみが感じられないかもしれません。でもそれは貴重で、かけがえのないものなんですね。あらためて、家族や身近な人との日々を大切に生きていきたいと思わせてくれる作品です。

文=山上由利子

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