「オーガニック」「鮮度抜群」…もう宣伝文句にだまされない! 新しいJAS規格のメリットとは

#食   
「有機JASマーク」がないものに「有機」「オーガニック」などを表示することは法律で禁止されている


いまから2か月前の6月、「JAS規格」が大きく変わりました。JAS規格は日本の食の公的な制度で、一定の成分や品質などを満たした食品や農作物にマークを許されています。私たちが買い物で商品を選ぶときに、基準の1つにできそうですが、今回の改正はどのような影響があるのでしょうか?

海外に向けて国産食材の品質を保証


改正の詳しい中身に入るまえに、今回の改正にいたった背景を見ていきましょう。今日では、日本の食材を海外にアピールすることが大いに増えましたが、そのときに壁となるのが「食文化」や「商習慣」の違いです。これまでのJAS規格も、食材の品質を農林水産大臣が保証してきましたが、今回は生産方法や取り扱い方法、試験方法にまで踏み込み、より広い範囲で品質の高さをアピールできるようになりました。

規格をより細分化することで、「海外産のよくわからない食材」を、「その国が保証する、確かな商品」として売り込みやすくなるということですね。

規格を細分化することでなにが変わるのか?


では、具体的にどのような方式になるのでしょうか? たとえば「抹茶」を例にとると、これまでは「生産方法」に関する規格がなかったため、伝統的な製法で作っても、それをアピールするには、生産者や売り手が自分で宣伝するしかありませんでした。これからのJAS規格では、その伝統的な製法に基準が設けられるため、JAS規格に合格した品質の高い商品としてアピールできるというわけです。

このほかにも、「食材の鮮度を保ったまま輸送する取り扱い方法」や「食材の臭みを測定して選別する試験方法」など、さまざまなパターンが想定されています。

「伝統的な製法」のアピールが期待できそうな抹茶。


JASマークに注目して品質の高い食材を見つけよう


このように、おもに国際競争力を意識して改正されたJAS規格ですが、もちろん国内にも大きなメリットがあります。私たちがスーパーやインターネットで商品を選ぶ際に、これまでは「鮮度抜群!」「伝統的製法による」などのキャッチコピーに頼っていた部分が、これからはJAS規格の有無で判断できるようになるということです。

一般的な流通品より、生産者が手を書けた分だけ品質の高い商品が、これまで以上に評価される時代になるのかもしれませんね。

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酸味の効いたたれで、脂の乗ったぶりをさっぱりと。

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<材料>(2人分)

ぶり(刺し身用)…1さく(約200g)

大根…5~6cm(約200g)

トマト…1個

三つ葉…1/2束

青じそ…1束

ドレッシング(しょうゆ大さじ1 1/2、すりごま[白]、酢、サラダ油各大さじ1、砂糖大さじ1/2、粒マスタード小さじ2)

・塩、こしょう

<作り方>

1.大根は縦にせん切りに、トマトは2cm角に切り、三つ葉はざく切り、青じそは1cm四方に切る。

2.ぶりは食べやすい厚さのそぎ切りにし、両面にごく軽く塩、こしょうをふり、5分ほどおく。

3.器に大根、トマト、三つ葉、2のぶりを盛り合わせ、ドレッシングの材料を混ぜ合わせてかけ、青じそを散らす。

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