水、二酸化炭素、微生物…これだけで食事が作れる!? 食糧危機を打開するテクノロジーがSFすぎる

フィンランドのラッペーンランタ工科大学とVTT技術研究所は「水と二酸化炭素と微生物から作り出せる食料」を発表しました。食べ物からかけ離れた印象のあるこれらの素材に電気ショックを与えると、なんと栄養素を含んだ粉末ができあがるのです! もしかしたら、この粉末が世界で懸念されている食糧危機の打開策となるかもしれません。
飢餓地域でも簡単に食料を作り出せる
この成果を発表した「ネオ・カーボン・エナジー」プロジェクトによれば、この実験によって作り出された粉末には、お肉などに含まれるたんぱく質、ご飯などと同じ炭水化物、さらに脂肪や核酸も含んでいるとのこと。ふつうの食べ物と、栄養素がそう変わらないですね。
さらに、これだけの栄養素を含んでいながら、その作り方はとっても簡単。農業のように大規模な土地や設備などを必要とせず、必要な素材は空気中から採取できるものだけです。そのうえ、生産のために必要な電気エネルギーも、どこにでもある太陽光から取り出せます。そして、この方式のエネルギー効率は、大豆などのほかの植物の光合成と比べて、約10倍になる可能性を秘めているのだとか!
この技術を利用すれば、農業を営みにくい地域でも、大量の食料を効率よく作り出せるかもしれません。これだけの好条件がそろっていることから、現在は食糧危機への解決策として大きな期待を寄せられています。

ただし、この技術はまだまだ問題点を抱えています。現在の生産方法では、2週間の電気ショックを与え続けても、1gのタンパク質を生成するのがやっと。味や栄養素についても、まだまだ改善の余地があるようで、実用化にはあと10年以上かかるとされています。
それでも、この粉末には世界の食料危機を救い、私たちの食卓においしい食料となって並ぶ可能性が秘められています。栄養素豊富な食品がより効率的に、よりエコロジーに生産される日が近いかもしれませんね。
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