「もしも拒食症になったら…」娘の摂食障害を疑い、病院受診を決行した母/高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで(10)

急がないと…

過去を思い出すのが怖い。「声」に支配され、摂食障害と強迫性障害を発症した高校生時代の記録
『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』10話【全22話】


「自分はまわりからどう思われてる?悪口を言われてる?」
「テストの点数が悪かったらどうしよう…」
最初は、そんな思春期のよくある悩みがきっかけでした。

女子高の人間関係に少し敏感だった、平凡なひとりの女子高生・もつおさん。彼女は次第に自分のなかの「見張っている存在」に苦しめられ、「食べられない」「物を触り続ける」という症状を発症。いつしか生活のすべてを支配されるようになり、病院で「摂食障害」「強迫性障害」と診断されます。

もつおさんが凄絶な日々を余儀なくされたすぐそばで、母と父と姉もまた、身内の異変を目の当たりにし、地獄のような毎日を送っていたといいます。
一度はバラバラになりかけた家族の絶望と再生を見つめ直した『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』をお送りします。

※本記事はもつお著の書籍『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』から一部抜粋・編集しました。

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