胡椒は全く入っていないのに「柚子胡椒」と呼ばれるワケ/子どもに話したい雑学(10)

「柚子胡椒」という名前なのに、胡椒が入ってないって本当?

世界一臭い缶詰は、納豆の約18倍、くさやの6倍以上のにおい!/頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(1)
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』10話【全56話】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。
学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


胡椒が入っていないのになぜ「柚子胡椒」!?

ピリリと辛いがスーッとさわやかな「柚子胡椒」。もともとは大分県の農家が自家用に作っていた調味料だが、独特の風味が評判となり、特産品として全国に広まった。

柚子胡椒は深い緑色で、ビン詰めにされているのが一般的。まだ青い柚子の皮を薄くむいたものをすりつぶしてペースト状にし、青唐辛子と混ぜて塩を加え、1年以上熟成させて作る。「あれ、胡椒はいつ入れるの?」という声が聞こえてきそうだが、じつは柚子胡椒の中に胡椒は1粒も入っていない。

それなのに「柚子胡椒」という名称なのは、九州の一部では唐辛子のことを胡椒と呼んでいるからだ。地元の人にとっては、「柚子」と「胡椒=唐辛子」という材料を並べたごく当たり前の名称なのである。鍋物や刺身の薬味にしたり、パスタ料理の隠し味にしたりと、使い方はいろいろ。黄色い柚子と赤唐辛子で作った赤い柚子胡椒もある。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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