バターとよく似たマーガリン。作らせたのはある意外な人物だった!/子どもに話したい雑学(19)

見た目も似ている「バター」と「マーガリン」

世界一臭い缶詰は、納豆の約18倍、くさやの6倍以上のにおい!/頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(1)
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』19話【全56話】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。
学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


マーガリンはバターの代用品だった

バターとマーガリンはよく似ている。形状もそっくりだし、トーストに塗ることが多いのも共通。しかし、その原料はまったく違う。

バターが牛乳を原料にしているのに対して、マーガリンは植物油などから作られている。

バターは2000年以上の歴史を持つ食品である。これに対して、マーガリンは1869年にフランスで開発された。当時フランスはプロイセンと緊張状態にあり、バター不足に陥っていた。フランス料理ではバターをたくさん使うだけに、深刻な問題である。

そこでナポレオン3世は、軍の携行用のバターの代用品を懸賞募集した。これに応じて、メージュ・ムーリエという科学者が牛脂と牛乳を原材料とした乳化食品を開発し、1872年から販売を開始した。これがマーガリンである。「マーガリン」という名称は、「真珠」という意味のギリシャ語「マーガライト」に由来している。

マーガリンが日本に入ってきたのは明治中期。はじめは「代用バター」「人造バター」などと呼ばれたが、昭和27年(1952)にマーガリンという名称に統一された。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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