学ランの「ラン」って何のこと?ルーツはオランダ(蘭)にあり/子どもに話したい雑学(44)

男子学生服の学ランの「ラン」って何のこと?

世界一臭い缶詰は、納豆の約18倍、くさやの6倍以上のにおい!/頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(1)
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』44話【全56話】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。
学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


学ランの「ラン」ってそもそも何のこと?

男子学生の制服の定番といえば、詰め襟の学生服、通称「学ラン」である。ところで、学ランの「学」は「学生」の「学」だということはわかるが、「ラン」はいったいどこからきているのだろうか。

江戸時代、日本では洋服全般が「ランフク」と呼ばれていた。ここでいう「ラン」とは、鎖国が行なわれている中、西欧諸国で唯一交易が許されていたオランダ(阿蘭陀)の「蘭」を意味している。

その頃、日本人にとってヨーロッパといえばオランダだった。そのため、西洋の学問といえば「蘭学」となったように、その服も「蘭服」と呼ばれていたのである。つまり、「学ラン」の語源は、「学生用蘭服」というわけだ。

ちなみに、その原形が生まれたのは、明治19年(1886)で、最初に導入したのは、当時の帝国大学(現・東京大学)だった。

学生服の大手メーカー・尾崎商事の近年の販売実績によれば、最近の男子学生服の詰め襟とブレザーの比率は、高校では17対83、中学校では65対35になっているそうだ。さまざまな理由で学ランからブレザーへと切り替える学校が増えてきているが、中学校では現在も学ランが優勢のようである。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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