1.月10万円以上の収入が必要になったとき
私が扶養を抜ける決意をしたきっかけは、子どもの歯の矯正治療費が必要になったときです。この出費をきっかけに、今後の教育費などを見直していると、今までの収入では十分ではないと気づいたのです。
さらに、車や家電の買い替えなど予期せぬ出費が重なり、物価高の影響も加わって、家計の負担が急激に増えていきました。目の前の出費と将来の支出をまかなうには、月10万円以上の収入が必要だと痛感し、扶養を抜ける決断をしました。
2.Webライターで月10万円を達成できるようになったとき
私は扶養内で高校の非常勤講師をしながら、副業でWebライターをしていました。そんな中、夏休みに大きな転機が訪れたのです。授業がない期間、Webライターの仕事に集中したところ、なんと月に10万円を稼ぐことができました。
この経験は私に大きな自信を与えてくれました。Webライターの仕事だけでパート代を稼げたことで「専業でWebライターをして稼働量を増やせば、扶養を抜けられるのでは?」と考えられるようになったのです。
3. 扶養の枠を意識して仕事をセーブするのが面倒になったとき
扶養内パートとWebライターのWワークをしていた頃、うっかり月の上限額を超えてしまい、扶養を外れた期間がありました。扶養から外れて再加入する手続きは、思いのほか手間がかかるものでした。
この一連の手続きを進めながら、ふと「毎月の収入を扶養の上限に合わせてやりくりするのは、なんだか馬鹿らしいな」と思えてきたのです。
収入の上限を気にする生活への違和感が、扶養を抜ける決断へとつながりました。
働く意思と働ける環境があるなら扶養内にいるのは勿体ない!
扶養制度は、子育てや介護、体調などの問題で「働きたくても働けない人」にとって、とても大切な制度だと思います。
ただ、働く気持ちがあって実際に働ける状況なのに、扶養内に留まるのは少し勿体ないように感じます。自分の力を十分に発揮できず、より充実した生活を送る機会を逃しているかもしれません。
一度チャレンジしてみて、うまくいかなかったり事情が変わったりしたら、また扶養に戻ることもできます。やってみたい気持ちがあるなら、思い切ってチャレンジしてみてはどうでしょうか。
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今回は、Nanaさんに扶養抜けを決断したタイミングについてお伺いしました。
Nanaさんの場合は、Webライターとして月に10万円の収入を達成できたことや、扶養内に収めるために仕事量を調整する煩わしさが、決断の大きな要因になったようです。扶養を抜けるか迷っている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
▶プロフィール
Nana
小学生と中学生を育てるママライター。扶養内パートのかたわら副業でWebライターを開始。現在は扶養を抜けて、フリーランスのWebライター・ディレクターとして活動中。
文=YY