【ネタバレ】モラハラだけどたまに優しい彼。「従順な彼女」の選択『モラハラ彼氏と別れたい』
彼氏の言動にモヤモヤしながらも、別れることができずにいる女性・チリの葛藤を描いた実録コミック『モラハラ彼氏と別れたい 悪いのは私なの?』。
せっかくのデートでも塩対応で、ダメ出し&口出しは当たり前、都合のいい時だけ優しい彼氏。チリがそんな男性を切り捨てられない理由は何だったのでしょうか?
モラハラ彼氏との関係性を通して、自分自身の弱さと向き合うことになった女性の結末をご紹介します!
記事の後半で、最終回のネタバレに触れています。ネタバレしてほしくない!という方はご注意ください。
同僚からは羨ましがられるけれど…彼氏はモラハラ男
主人公・チリは、入社3か月目の新入社員。仲のいい同期と支え合いながら、慣れない職場での仕事に奮闘しています。
同じチームになった田中さん、星さんは面倒見のいい先輩で、終業後に食事に行くなど良好な関係を築けています。
一方のプライベートでは、チリには長く付き合っている彼氏がいました。
同期のカオリからは、パートナーがいることを羨ましがられているチリ。しかし彼氏との実際の関係性は、それほど幸せなものではなかったのです。
彼の名前はマサキ。モラハラ気質の男でした。
チリの職場の飲み会後にふたりで会う約束をしていた日のこと。お腹がすいたというマサキのためにチリは自宅で鍋を用意します。その翌日、チリは早起きして、マサキのために朝ご飯を用意しました。
しかしマサキは、おみそ汁の具が前日の鍋の残りだったことに腹を立て、朝ご飯を食べなかったのです。そればかりか、おみそ汁をシンクに捨ててしまう始末。
これにはさすがにチリもいきどおりを隠せません。怒った様子をみせた彼女ですが、いつものごとく、マサキにうまく丸めこまれてしまいます。
この後ふたりで出かけた先では、チリの履いていたサンダルの底がはがれてしまうという事件が発生。
幸い近くにお店がたくさんある場所だったので、新しい靴を買えばいいと思ったチリでしたが、マサキからは「一緒に歩く自分の身にもなれ」という冷たい一言が…。
結局マサキは買い物に付き合うでもなく喫煙所に行ってしまい、チリは一人になってしまったのでした。
付き合う前は優しかったのに…いまは誕生日にも連絡なし
それからのチリは、マサキとの関係性について自問自答し続けていました。
ある日のテレビ電話での会話中、自分が会社の同僚男性から食事に誘われたことを話したときも、マサキの反応は「行けばよかったのに」とだけ。心の底からどうでもよさそうな態度をとるマサキとの会話はそれ以降も盛り上がらず、電話は早々に切れてしまいました。
チリの誕生日当日は、同僚のカオリが、チリが誕生日に1人になることがないよう気を遣ってくれました。
連絡すらしてこないマサキに呆れ気味のカオリに、チリはふたりの馴れ初めを話しはじめました。
それは約3年前のこと。
マサキとは、友人の紹介で連絡を取り始めました。実際に会う前の彼は毎日メッセージをくれて、文面はいつも優しいものでした。
しばらくやり取りを続けてから直接会ったときも、マサキは優しく、惜しみなくチリに尽くしてくれます。
そんな彼にひかれ、チリはマサキと付き合い始めたのです。
しかしそんな状況が一変したのは、付き合いはじめてすぐのことでした。
あれだけ毎日きていた連絡がなくなり、ようやく返ってきたメッセージ内容は驚くほどそっけないものに。
直接会っても、マサキの態度は以前とは別人のようになってしまいました。
今後ふたりで合う際の集合場所はお互いの家にして、付き合っていることも人には言うなとチリに命じたのです。
それからのデート場所は自宅のみになり、会話もはずみません。
別れるときもマサキは、名残惜しそうにするそぶりは一切見せないのです。付き合う前の彼はどこに行ってしまったんだろう…とチリは落ち込んでしまいます。
脳裏にはマサキと別れることもチラついてはいましたが、チリには自分から切り出す勇気がなく、いつかまた優しいマサキに戻ってくれるのではないかと期待してしまうのでした。
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