コンビニが導入拒否!? 千葉県が進めようとした“成人誌コーナー”対策に賛否の声続出

#くらし   
コンビニ側に断られた千葉市の成人誌対策


老若男女問わず利用するコンビニですが、“成人誌コーナー”を通り過ぎる際に気まずくなってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな中で千葉市は画期的な成人誌対策を行おうとしているのですが、反対意見も多くなかなか実現できていないようです。

 

千葉市の“成人誌”陳列対策とは


「千葉日報」は9月5日、千葉市が行っている陳列対策のモデル事業が難航していると報じました。この陳列対策とは、コンビニで売られている成人向けの雑誌をフィルムで包み、表紙を見えなくするというもの。子どもへの配慮や2020年の東京オリンピックを見据えて行われている取り組みですが、試験的に実施しようとしていたコンビニに導入を断られてしまい、現在は別の企業と交渉中です。

また同紙によると、難航している背景には“表現の自由”があるのだとか。実際に成人誌の表紙を隠す試みを行っている大阪の堺市には、日本雑誌協会などから「表現の自由が妨げられる」などとカバーの解除を求める声明が提出されています。

表紙を隠すという試みにネット上の意見は賛否両論。賛成派からは「トイレとかATM機の近くにあると見たくなくても見ちゃうからこれは賛成」「女性にとってはすごく嬉しい規制だと思う」との声が寄せられました。

また、「どぎつい表紙のやつとか子どもに見せたくないからありがたい」「以前子どもに“この本何?”って聞かれて恥ずかしかったから隠してくれ」との声もあり、成人誌を子どもの目に触れないようにするためには“必要”とする意見も少なくありません。

 

反対派の声は意外と冷めてる?


【写真を見る】スマホ時代に成人誌規制は意味がない?


一方で反対派からは「子どももスマホで性知識を手に入れる現代でこの規制は時代遅れ」「コンビニの成人誌が子どもに与える影響なんて微々たるものでしょ」「そもそも性的なものが隠される理由がわからん。悪い事してるわけじゃないんだから」「そこまで効果なさそうな取り組みの上にコンビニ側のデメリットが多過ぎる」との声が。

この手の条例が執行されると「コンテンツの健全化VS表現の自由」に分かれた論争が行われるイメージがありますが、根本的な“規制をかける意味”に疑問を持つ人が多いようです。

以前にも、各地方自治体が青少年の健全な育成を妨げる書籍類を規制する“有害図書”制度に同様の意見が寄せられていました。2014年には人気漫画「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第9巻が福島県の有害図書に指定され話題になったのですが、「ネットでいくらでも読める現代で、福島県だけで規制する意味ってあるの?」といった疑問の声が続出。

人によっても賛否別れる書籍類の規制ですが、自治体と民間の認識の差にも大きな開きがあるようです。

 

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