ついに松茸の人工栽培に成功! 松茸が高級食材じゃなくなる日が来る?

今年9月、韓国の山林庁国立山林科学院は、松茸の人工栽培に世界で初めて成功したと発表しました。2010年にも1本の栽培には成功していましたが、今回は同じ試験地で3本の育成に成功。
松茸の人工栽培は世界的に研究されていますが、これまで成功した例はほぼありませんでした。これからさらに研究が進めば、いつか日本でも安価に松茸が食べられる日がくるかもしれません。
松茸はなぜ人工栽培が難しいの?
いま市場に出回っている松茸は、国産・輸入に関係なく100%天然ものです。椎茸やしめじなどと違い、松茸の人工栽培が難しい理由はその生態。キノコを栽培するためには、派生する木や土の状態、温度や湿度、日射時間、栄養などのさまざまな条件を整える必要がありますが、松茸は必要な環境についてまだまだわからないことが多いのです。
また、松茸の菌はとても弱く、ほかの菌や生物に負けてしまうため、栄養が豊富な土地ではかえって育ちにくいのだとか。松茸が生える唯一の木であるアカマツも年々減っており、松茸の生産量は世界的にも減少傾向にあります。

韓国産松茸は国産と変わらない味?
韓国産の松茸は、輸入品の中ではもっとも国産に味や香りが近いと言われています。輸入に時間がかかる分、香りや歯ごたえは若干落ちてしまいますが、それでも国産と並べても遜色ないぐらいなんだそうです。その分、韓国産の松茸は、ほかの輸入マツタケに比べると、お値段も高くなっています。
ちなみに、日本に輸入される松茸の約6割は中国産、次いでアメリカ・カナダ産がほぼ4割を占め、韓国産は1%にも届きません。
日本以外で松茸の香りを好む国があまりなく、海外で採られる松茸は、ほぼすべてが日本向けに輸出されているのですが、韓国では松茸は日本と同じく人気の高級食材です。ただでさえ生産量の少ない松茸を、国外に輸出する余裕がいまの韓国にはないのです。これから人工栽培の研究が進んで松茸を大量に生産できるようになれば、日本への輸入量も増え、手の届きやすい価格になるかもしれませんね。
おいしい松茸を気軽に食べられる日が来るのを、楽しみに待っていましょう。
【関連レシピ】まつたけご飯
香りの良い松茸ご飯。土鍋でふっくらと炊き上げます。

<材料>(2人分)
まつたけ…3本(約140g)
米…3カップ(540ml)
だし汁…3カップ弱
青柚子(あれば)…適宜
・酒、しょうゆ、みりん、塩
<下ごしらえ>
1.((まつたけの下ごしらえをする))まつたけは石づきを包丁でこそげ取り、塩水でていねいに洗って汚れを取り除く。ペーパータオルでさらに汚れを取り除きながら、水けをしっかり取る。かさの部分に包丁でしっかり切り目を入れ、根元に向かって手でさく。
2.((だし汁のとり方))汚れをサッとふき取った昆布10cm角と水3カップを鍋に入れ、30分程度つけておく。中火にかけてじっくりとうまみを煮出し、沸騰する直前に昆布を取り出して削りがつおをひとつかみ入れる。ひと煮立ちさせてこす。
<作り方>
1.下ごしらえをしたまつたけに、酒大さじ1としょうゆ小さじ1/2で下味をつける。
2.酒大さじ2、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ1、塩小さじ1/3とだし汁を合わせて米と同量(540ml)用意し、洗った米とともに土鍋に入れる。
3.土鍋を強火にかけ、沸騰させる。7~8分くらいで沸騰してくるが、わかりにくいので注意する。吹きこぼれる状態は行きすぎ。
4.沸騰したのを確かめたら、ふたをあけて、まつたけを広げるように手早くのせる。
5.ふたをして弱火にし、13分で火を止める。(火にかけてから火を止めるまでの合計時間は、20分程度が目安。)
6.約10分蒸らしてふたをあけ、しゃもじで底から大きく返してほぐす。あれば青柚子の皮を加える。
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