多文化や環境への配慮。東京五輪に向け「食の国際化」への取り組みが進む 画像(1/3) 東京五輪には、世界中の人が集まります。

2020年の開催まで、もう3年を切った東京五輪。世界中から選手や観戦客が集まる一大イベントをまえに、日本に求められているのが「食の国際化」です。五輪をきっかけに、「日本の食を国際的な基準に合ったものにする動き」が広まっています。今回は「ハラール」と「GAP認証」というキーワードから、食の国際化に求められるものを見ていきましょう。

 

ハラール対応のカレーやめんたいこで多文化に配慮

「ハラール」とは、「イスラム教の戒律を守ったもの」のこと。食の分野では戒律で許された食材や、処理方法を使った料理が「ハラール対応」とされています。日本でも、ハラール対応の食材や料理が少しずつ増えてきています。

たとえば、カレーチェーン店大手のCoCo壱番屋では、秋葉原に全国初の「ハラール対応カレー店」を開店させました。日本の国民食とも言えるカレーライスをより多くの人に楽しんでもらいたいとのことで、東京五輪での外国人客の増加を見込んだものと言えます。


多文化や環境への配慮。東京五輪に向け「食の国際化」への取り組みが進む 画像(3/3) 日本人にはおなじみのカレーライスでも、ハラール対応が始まっています。

また、国外でもハラールに対応した日本食の開発が進んでいます。たとえば、兼松グループがインドネシアで開発したのは、現地で認証を受けた「ハラール対応のめんたいこ」です。日本のめんたいこ業者と共同でレシピや製法を工夫したもので、インドネシア国内だけではなく、イスラム教徒のお客様が増えつつある日本のホテルからも高い関心を寄せられています。このような多文化に配慮した食が、日本の食文化を伝えるうえで重要になってきます。

 

「GAP認証」の取得で環境配慮をアピール

食の国際化でもうひとつ重要なことが、五輪での食材調達で重視される「持続可能性への配慮」。これは、食の安全とともに環境や生態系にも気を配った食材を使うことを指しています。具体的には、農薬の量を始め、品質管理されていることを示す「農業生産工程管理(GAP)」の認証取得が求められます。

日本ではまだあまり馴染みのない制度ですが、国際的な基準を満たすことで、東京五輪において日本の食材をアピールできるのです。さらに、その後の国際社会への売り込みにも有利になるため、政府は補助金を出して、GAP認証の取得をサポートしています。東京五輪を通じ、日本の食の国際化を進めて、海外にアピールできるようになるといいですね。

 

【関連レシピ】まぐろカレー

まろやかさの秘訣は、仕上げに加えたみそ。


多文化や環境への配慮。東京五輪に向け「食の国際化」への取り組みが進む 画像(6/3) 【関連レシピ】まぐろカレー

材料(2人分)

まぐろの刺し身(山かけ用のぶつ切り)…200g

玉ねぎ…2個

にんじん…1本

ごぼう…1/2本

サラダ油…大さじ1 1/2

カレールー…小1箱(約120g)

めんつゆ(市販品をかけ麺用に薄めたもの)…大さじ1/2

ご飯…小どんぶり2杯分

・みそ

作り方

1.玉ねぎ、にんじんは皮をむいて一口大に切る。ごぼうは皮をこそげて大きめのささがきにし、水にさらしてアクを除く。

2.鍋に油を熱し、まぐろを中火で炒めて、表面に焼き色がついたら取り出す。同じ鍋で玉ねぎ、にんじん、水けをきったごぼうを炒める。

3.まぐろを戻し、カレールーの表示通りの分量の水を入れ、野菜がやわらかくなるまで15分、カレールーを加えて約15分煮込む。めんつゆとみそ大さじ1を加えて味をととのえる。ご飯を盛った器に盛りつける。