野菜の切れ端でエコな「リボベジ」を!「大根」&「チンゲンサイ」栽培のコツ

捨てる野菜の切れ端で「リボベジ」を!「大根」&「チンゲンサイ」の栽培のコツ

料理で残った野菜の切れ端を再生させ、もう一度野菜を楽しむことを「リボベジ(リボーンベジタブル)」と言います。根や茎などを水につけ、出てきた葉っぱをまた食べる「リボべジ」は、家計にやさしいだけでなく、捨てる部分をムダにしないからとってもエコ。最近人気を集めているんです。今回は、簡単に栽培できて見た目もかわいい、大根とチンゲンサイの育て方を紹介しましょう!

【画像で見る】チンゲンサイのリボベジ。最初に何をする?
そらべジガーデンハックさん

教えてくれたのは…
▷そらべジガーデンハックさん
東京農業大学卒業後、園芸の楽しさを知ってもらうためにYouTubeチャンネル「そらべジガーデンハック」で動画を配信してブレイク。著書『おうちで大収穫! 世界一カンタンな野菜のつくり方』(KADOKAWA)も好評!

リボベジを成功させる3つのポイント

POINT1 日の当て過ぎには要注意!
植物を育てるときは「日当たりが大事」と思いがち。でも、リボべジは? 「日の当て過ぎは水が温かくなり過ぎて、根腐れを起こす原因になります。水耕栽培のリボべジの場合はシンクの横など日陰になる場所がおすすめです」(そらべジガーデンハックさん)

シンクの横がリボベジのベストポジション。

シンクの横がベストポジション!

POINT2 少量の水を2日に1回替える
日の当て過ぎとともに、水のあげ過ぎも根腐れのもと! 「水は野菜の底に少しつくくらいの少量が適量です。多すぎると根が腐りやすくなります。また水替えは2日に1回くらいを目安にし、根が出てきたら4日に1回でOK」

POINT3 めでるのは大事。でも手のかけ過ぎには気をつけて!
毎日、育つ野菜がうれしくて、つい水をあげたり、場所を動かしたりしたくなります。でもちょっと待って! 「植物にも愛情は伝わります。でも水や日の光が過剰になると枯れてしまうので、手のかけ過ぎには気をつけて」

リボベジに必要な道具

これさえあれば始められるマストアイテム
浅めのお皿

これさえあれば始められるマストアイテム。浅めのお皿。

土を使わずに水だけで育てるリボべジの場合、必要な水はほんの少し。そのため、浅めのお皿が1つあれば、大体どんな野菜でも育てることができます。

伸びた葉をみそ汁に!大根の葉の育て方

伸びた葉をみそ汁に!大根

白い部分と葉の上部を食べたら、葉のつけ根を残して水につけておくだけ。葉がどんどん伸びて、カットすればすぐに料理に使えます。

STEP1 葉のつけ根から2cmのところを包丁で切る
葉と白い部分の境目から2cmくらいのところを包丁で切ります。葉はなくても、あってもどちらでも問題ありません。

1 大根は葉のつけ根から2cmのところを包丁で切る。


STEP2 大根を立てて少量の水を入れる
浅いお皿に大根の断面を立てます。白い部分は水につかっても腐りづらいので、葉のつけ根まで水を入れます。

2 大根を立てて少量の水を入れる。


そらベジさんがやってみた!
「大根は大体1週間ほどで新しい葉が出てきて、10日くらいで、葉がわさわさとするほどしっかり成長しました」

大根は1週間ほどで新しい葉が出てきて、10日くらいで、葉がわさわさに。


小さな葉が出てきてミニサイズに!チンゲンサイの育て方

小さな葉が出てきてミニサイズに!チンゲンサイ

軸からどんどん葉が伸びて、2週間もすると小さなチンゲンサイが誕生します。

STEP1 芯が見えるまで葉をむく
外側の葉や軸は腐りやすいので、芯が見えるくらい、大体4枚ほどの葉をむきます。

1 チンゲンサイは芯が見えるまで葉をむく。(2に続く)


STEP2 軸の底から2cm上でカット
軸の底から約2cm上のところに包丁を入れて、切りましょう。残った部分は料理に使って。

2 軸の底から2cm上でカット。(3に続く)


STEP3 浅いお皿に立てて少量の水を入れる
浅いお皿に軸を立てます。底がつくくらいの少量の水を入れて。底以外の軸には水がかからないように注意しましょう。

3 浅いお皿に立てて少量の水を入れる。(成長の様子は次のページで!)

水は軸の底につけばOK!

ライターYがやってみた!
「軸のまん中から新しい葉が生えてきて、ミニサイズのチンゲンサイに。もったいなくて食べられない(笑)」

軸のまん中から新しい葉が生えてきて、ミニサイズのチンゲンサイに。


* * *

リボベジは水をこまめに替える必要がないので、仕事に家事にと忙しい方でも手軽に育てることができます。ぜひほかの野菜にも挑戦して、リボベジを極めてみましょう!


撮影/布川航太 編集協力/山本美和

文=高梨奈々

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