前は不良で隣は一軍女子。席替えで絶望していたら…/マイペースと歩く(8)

『マイペースと歩く』8話【全9話】
毎朝前髪をばっちりセット、二重にするためのアイプチ、お昼ご飯の量も少なめ…。周りからどう見られるかを気にする余り、生きづらさを感じる中学生の近藤。ある日、近藤は同級生に「365日前髪命ガール」と呼ばれ、一層人目が気になるように。一方、近藤の前の席に座っているメガネ男子の高橋は、毎朝寝グセをつけたまま登校し、お昼は瓶のジャム持参でバゲットをほおばっています。対照的な二人ですが、ひょんなことがきっかけでふたりの距離が縮まり、近藤は高橋と話しているうちに価値観が少しずつ変化し始めて――。ほろ苦く、やさしい思春期の日常『マイペースと歩く』を9回連載でお送りします。今回は第8回です。
※本記事は三本阪奈著の書籍『マイペースと歩く』から一部抜粋・編集しました。
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