うちのかわいいワンコやニャンコ、いつか必ずお別れの日が来る。後悔しないための看取りとは

「まだまだ先のこと」と思っていたのに、幼かった愛犬や愛猫は、あっという間に大人になり、やがてシニア期を迎えます。

長くても20年くらいで神様がお迎えにくる…。飼い主なら誰もが経験する不安や寂しさに寄り添ってくれる獣医師シワ男先生の毎日の投稿がSNSで大人気で、多くのユーザーから反響を集めています。

「人間より動物好き」を公言する獣医師シワ男先生が力を入れていることが、動物が苦しむことなく穏やかに旅たせる看取りへの理解です。

突然のニューフェイス! 老犬を失った家族がすぐに子犬を飼った理由は/動物たちが残した不思議なメッセージ(1)

動物の生涯は短い、だからこそ最後まで幸せなものにしたい!!

動物に死が迫ると、少しでも延命するためにあの手この手で治療をすることもある獣医療の世界。でも、その治療が愛するワンコやニャンコを苦しめてしまうこともあるんだそう。シワ男先生はこういいます。

「もう消化できないのに無理に薬を飲ませようとしたり、手を尽くそうとすればするほど、動物は最期まで苦しむことになってしまうことも。ぼくは、最期の日が最高の日になるように、眠るように旅立たせたい」。

最期の日が最高の日になるように、眠るように旅立たせたい


でも飼い主さんは、愛するワンコやニャンコと少しでも長く一緒にいたいもの。死んでほしくない、どうか死なないようにと、獣医さんにすがりたくなるものです。そんな飼い主さんに向けたシワ男先生の言葉に心が揺さぶられます。

「そう思うのが普通なんです。何も食べさせず、薬も飲ませず、動物を見守って、穏やかに看取るのは、並大抵のことじゃない。『がんばれ、がんばれ』って励まして、一口でも水を飲ませようと奮闘しているほうがむしろ飼い主は楽なんです」

ううっ。どちらの選択も辛い…。想像するだけで涙があふれてしまいます。

動物を見守って、穏やかに看取るのは、並大抵のことじゃーない


そんな看取りに不安を抱える飼い主に、シワ男先生の温かな言葉が染みます。

「我が子の弱っていく体をなでながら、声をかけながら、見つめる…。それって辛いよね。悲しくてたまらんよね。経験したことがない飼い主さんにとっては想像を絶すると思う。それでも我が子の死を受け入れ、体をなでながら、ゆっくりと過ごす時間は、旅立つ動物にとっても、ぼくら飼い主にとってもかけがえのない時間になる。そこには愛があるんよ」

涙腺崩壊!!! 

ゆっくりと過ごす時間は、とってもかけがえのない時間になる


最期は「ごめんね」より、「ありがとう」と伝えたい

「最期の旅立ちの時、自分が犬猫だったら、どんな言葉をかけてほしい?大好きな飼い主さんに、『ごめんなさい!』『私のせいで…』『もっとお金があったら…』。こんなふうに謝罪や後悔の言葉をかけられて嬉しい? ぼくが犬猫だったら、『ごめんね』という謝罪の言葉より、『ありがとう』という感謝の言葉のほうが嬉しいと思うんよ。共に暮らした動物もそうじゃないかと思うのさ」

それは、もちろん「ありがとう」と伝えて見送りたい。ワンコやニャンコに、私たち飼い主はどれだけ愛され、素晴らしい時間を与えてもらったか。感謝してもしきれない。

シワ男先生の言葉を受けるごとに、いま側にいてくれるワンコやニャンコはもちろん、すでに虹の橋のたもとに渡っている子たちが与えてくれた無償の愛や、思い出の数々も鮮やかに蘇って、涙がとまりません。

無償の愛や、思い出の数々も鮮やかに蘇って、涙がとまらない


ワンコやニャンコは虹のたもとで飼い主の自慢話をしている

すでに虹のたもとに旅立ったワンコやニャンコは毎日何をしているのかな?いつまでも飼い主がメソメソしていると、やっぱりウンザリさせてしまうのかな…。

「悲しいならどんだけ悲しんでもええんよ!! でも、どうやら犬猫は向こうで飼い主の自慢話をしているらしい。どれだけ自分が愛されていたかって」とシワ男先生。

なんて愛おしい!! 天国に行っても、私たちはずーっと飼い主。愛するワンコ、ニャンコとの絆は永遠なのです。

天国に行っても、私たちはずーっと飼主


動物の愛の深さ、動物と生きることの豊かさにもっと触れたい方は、ぜひシワ男先生のSNSをチェックしてみてください。

愛するワンコ、ニャンコとの絆は永遠なのです


文=林美穂、イラスト=坂野りんこ

【著者プロフィール】
獣医師シワ男(じゅういししわお)
ふじわら動物病院院長、獣医師。本名、藤原光宏。
1969年生まれ、広島県出身、日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学)卒業。2001年埼玉県新座市に、ふじわら動物病院を開業。西洋医学の医療に限界を感じ、漢方薬などの東洋医学やホモトキシコロジー、オゾン療法などの治療も取り入れた統合医療を行い、様々な角度からの動物に優しい治療を心掛けている。「動物が飼い主と出会って、生涯幸せだった」と思ってもらいたいという願いから、アメーバブログInstagramを開始。ホモトキシコロジー協会、日本ペット中医学研究会、比較統合医療学会に所属。

※本記事は獣医師シワ男著の書籍『うちのワンコが、ニャンコが、死んじゃったらどうしよう』から一部抜粋・編集しました。

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細