寝室を安全区域に設定! 地震の揺れを感じたら移動して「もしも」に備えよう/だれでもできる防災事典(1)

毛布やクッションを置いておく

【NG行動がわかる防災事典】家の中で一番危険なのはキッチン? 地震があったらすぐに逃げよう/大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典(1)
『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』 1回【全14回】


「いざ、そのとき」のあらゆる災害から命を守る方法を伝授!

いつ降りかかってくるか分からない、自然災害や人災、事故などの被害。そんな「もしも」のときに備えておくべき対処法を教えてくれるのが、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。

数々のレスキュー現場で救助してきたレスキュー隊員だからこそ知っている、「災害対応のプロ」ならではの知識やテクニック。そのどれもが、子どもやおばあちゃんなど力が弱い人でも実践できるものばかり!

不測の事態が起こったときも冷静に対処できるように、親子・家族・友人同士みんなで防災意識を高めて備えておきましょう。

※本記事はタイチョー 著、みぞぐちともや イラストの書籍『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』から一部抜粋・編集しました。


地震の揺れを感じたら、すぐに「安全区域」に避難が大事!

もしもの備え:家の中に「安全区域」を作る

寝室を安全区域に設定!

地震は揺れ始めに、どれだけすばやく安全な行動ができるかが重要になります。揺れ始めは比較的小さな揺れが発生しやすいので、その間に家の中の「安全区域」に移動して毛布やクッションで頭を保護するなど、ケガ防止に努めます。発生直後の数秒に命を守る行動が取れるかどうか、そのための備えができているかどうかが重要です。

なお、家の中で最も危険な場所はキッチンです。重たい冷蔵庫や食器だなが倒れてくる危険があるため、すぐに離れましょう。

・毛布やクッションを置いておく
・タンスや本だななどの自分の体重の半分以上の重たい物やとがった物を置かない

タンスや本だななどの自分の体重の半分以上の重たい物やとがった物を置かない


★「安全区域」とは?

重たいものやとがったもの、割れやすいものなどの危険なものがない場所のことをいいます。「寝室」を安全区域に設定しておけると安心です。理由は次の2つです。

1. 夜中に地震がきても安全
寝ているときに地震が起きると頭が回らず、状況把握に時間がかかって逃げ遅れることが多いです。寝室自体を安全区域にしておくと避難行動が少なくなります。

2. 布団などで頭を守れる
ヘルメットの代用として、布団や毛布、枕などを使って頭を保護します。古い木造住宅などは倒壊の危険があるため、1階よりも比較的安全な2階以上に安全区域を設定しましょう。

NG行動

✕ 小さな揺れだから大丈夫と思う
地震が発生したときに、少し揺れただけだから大丈夫と決めつけて何も行動しない人がいます。勝手に判断せずに、すばやく安全な場所に避難しておくことが大切です。

✕ 安全区域のとびらを閉める
安全を確保するためとはいえ、安全区域の入口のとびらを閉めてはいけません。閉め切ってしまうととびらがゆがんだり、障害物によって阻まれたりしたときに、その場所に閉じ込められてしまい、揺れがおさまってから逃げたくても逃げられなくなります。

助かる命を助けるために

・普段から「安全区域」を作っておく
・家具の転倒防止処置をしておく

著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』

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