【NG行動がわかる防災事典】水害時の避難、守るべき人は先に歩かせて。冠水時には重い荷物を持たずに避難しよう

今、日本では自然災害リスクが日に日に増大しているとされており、「備えている人」と「備えていない人」の差も生まれ始めているそうです。
地震・津波、台風・集中豪雨といった自然災害が起こったときのために、知識を身につけておくだけで大切な人の命を守ることができるかもしれません。
「あのとき、ああすればよかった」と後悔しないために、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんが、災害が起こったときの判断などを教えてくれます。
突然の災害時にやりがちな「NG行動」と、その代わりに取るべき「正しい行動」を、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事はタイチョー著、みぞぐちともやイラストの書籍『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』から一部抜粋・編集しました。
水害時の避難▶︎冠水時の緊急避難
守るべき人を先に歩かせ、最寄りの安全な場所へ避難しよう
重い荷物を持たずに避難しよう!
水害時に避難する場合は、水かさがくるぶしよりも下くらいであれば歩行可能ですが、膝下くらいまでになってきたら非常に危険です。そうなる前に避難を始めてください。
ただ、予想以上に台風のスピードが速く避難が遅れてしまった場合は、いちばん近い安全な場所へ避難します。指定避難場所である必要はなく、近所に住む知り合いや親戚のマンションでもかまいません。
その際、子どもなど守るべき人を先に歩かせることが大切です。
避難するときの格好

・夜間はヘッドライトをつける
・ヘルメット
・リュックにレインカバーをかぶせる
・上下セパレートタイプの雨具(動きやすく足元が濡れにくい)
・傘を杖代わりに使う
・長靴ではなくスニーカー
※ 靴が濡れるのを防ぐために、スニーカーの上からビニールをかぶせてもよい。
NG行動
× 大人が先に歩く
冠水している場所では、後ろを気にしながら歩くことはとても危険です。数名でいっしょに避難するときは、子どもや高齢者など守るべき人を先に歩かせましょう。
× 長靴を履いて避難する
雨だから長靴と思うかもしれませんが、スニーカーを履いてください。長靴だと水が入り込んで重くなり、歩きにくくなるだけでなく、踏ん張りもきかないので危険です。
× 傘をさす
冠水による泥水で足元が見えないため、側溝や用水路の位置がわからず、マンホールのふたが洪水などの影響で開いている可能性もあります。雨が降っていても傘はささず、杖がわりに使って、地面の安全を確認しながら歩いてください。

× 一人で避難する
避難は二人以上が原則です。足を取られて転んでしまった場合、ケガをするだけでなく、膝下程度の水かさであっても溺れてしまう可能性もあります。互いに支え合って避難しましょう。
× なるべく近道で行く
避難ルートを考える際は、遠回りであっても、安全を最優先に考えることが大切です。
★非常持ち出しバッグに入れるもの
・替えの靴下(スリッパ)
・替えの靴
・着替え
・ディスポーザブル手袋(使い捨てのビニール袋)
※ それぞれをジッパー袋などに入れ、さらにすべてをビニール袋に入れて濡れないようにする
著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』
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