【NG行動がわかる防災事典】運転中に水害に巻き込まれたら。誰でも簡単に使える「ウインドポンチ」

今、日本では自然災害リスクが日に日に増大しているとされており、「備えている人」と「備えていない人」の差も生まれ始めているそうです。
地震・津波、台風・集中豪雨といった自然災害が起こったときのために、知識を身につけておくだけで大切な人の命を守ることができるかもしれません。
「あのとき、ああすればよかった」と後悔しないために、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんが、災害が起こったときの判断などを教えてくれます。
突然の災害時にやりがちな「NG行動」と、その代わりに取るべき「正しい行動」を、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事はタイチョー著、みぞぐちともやイラストの書籍『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』から一部抜粋・編集しました。
水害時の緊急事態▶︎運転中の危険
ウインドポンチを使って車から脱出しよう
ウインドポンチはだれでも簡単に使える
冠水した道路を走行中に車内に浸水すると、車が浮いてハンドルやブレーキがきかなくなり、極めて危険です。
一般道路が冠水していなくても、アンダーパスは冠水している場合があります。視界不良のためアンダーパスだと気づかず進入して車が水につかると、ドアが開かず、閉じ込められる恐れがあります。
窓が開けられる場合は窓から脱出し、水圧などで窓が開けられない場合は、ウインドポンチ(脱出用工具)で窓を割って脱出します。
アンダーパスの危険性
アンダーパスは道路や鉄道などのくぐり抜け用道路のことで、周辺の地面より低いため雨水が溜まって冠水し、車が立ち往生する危険がある。

ウインドポンチを使って車から脱出する方法
1. シートベルトを切る
シートベルトが外れない場合、ウインドポンチに付いているシートベルトカッターで切る。女性や高齢者など、力の弱い人でも簡単に使える。

2. 窓ガラスを割る
ウインドポンチの先端を窓ガラスに押し当て、スイッチを押す。突起物が飛び出して窓ガラスを粉砕する。窓枠に残ったガラスを落としてから脱出する。

NG行動
× 水害時に車で避難する
水害時は渋滞や停電など、逃げ遅れや交通事故の恐れもあります。また、浸水や洪水、場所によっては土砂災害に巻き込まれる危険があります。止むを得ない事情がない限り、車での避難を避け、徒歩で避難しましょう。
× 大雨時にアンダーパスに進入する
水深がどれくらいあるのかはわからないので、ゲリラ豪雨などの大雨時はアンダーパスには入ってはいけません。
助かる命を助けるために
・車の中にウインドポンチを備えておく
・危険を感じたら、車を置いて早めに避難する
著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』
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