津波が起きたときに大切なのは「垂直避難」。「遠く」よりも「高く」を守ろう

津波が起きたときは、「遠く」に避難よりも「高く」に避難しよう

寝室を安全区域に設定! 地震の揺れを感じたら移動して「もしも」に備えよう/消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典(1)
『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』 6回【全14回】


「いざ、そのとき」のあらゆる災害から命を守る方法を伝授!

いつ降りかかってくるか分からない、自然災害や人災、事故などの被害。そんな「もしも」のときに備えておくべき対処法を教えてくれるのが、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。

数々のレスキュー現場で救助してきたレスキュー隊員だからこそ知っている、「災害対応のプロ」ならではの知識やテクニック。そのどれもが、子どもやおばあちゃんなど力が弱い人でも実践できるものばかり!

不測の事態が起こったときも冷静に対処できるように、親子・家族・友人同士みんなで防災意識を高めて備えておきましょう。

※本記事はタイチョー 著、みぞぐちともや イラストの書籍『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』から一部抜粋・編集しました。


津波が起きたときは、「遠く」に避難よりも「高く」に避難しよう

地震の対処:「高くて頑丈な場所」に避難する

「垂直避難」が大切!
津波は30cmを超えると人間の力では立っていられなくなり、命を奪う危険が高まります。(30cm以下でも避難が必要です)

地震が発生し、海や川の近くにいる場合はすぐに津波から避難しましょう。その際、遠くに避難しようとするのではなく、高台や津波避難場所として指定されている建物など、高いところに避難することが大切です。

避難場所が遠い場合には、5階以上の鉄筋コンクリート造の建物(ホテルなど)に垂直避難をしましょう。

★津波の速さはどのくらい?

津波は海の水深が浅いほどスピードは遅くなりますが、それでも海岸付近では時速約40kmのスピードでやってきます。

オリンピックの陸上競技の短距離走選手と同じくらいの速度なため、津波を見てから逃げることはほぼ不可能です。

津波の速さオリンピックの陸上競技の短距離走選手と同じくらい


NG行動

✕海や川の様子を見にいく
「まだ大丈夫」と過信して、「どうなっているか気になる」と、海や川の状況を確認しにいくと危険です。津波は川をさかのぼって襲ってくるため、決して近づいてはいけません。

✕車で遠くに避難する
地震発生直後、車で避難しようとすると交通事故や渋滞、混乱した車の列などに巻き込まれて速やかに避難できません。

消防や警察、自衛隊の車などの緊急車両が助けを求める人の現場へたどり着けなくなることからも、津波警報が出た際には徒歩で津波避難ビルや高台に避難しましょう。

助かる命を助けるために

ハザードマップ、防災マップを確認し、地域の津波避難場所を知っておく

著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』

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