お腹周りの「浮き輪肉」が気になる!このお肉って取れるの?

運動ゼロ、糖質制限ナシでもお腹は凹むって本当ですか?
日本体育大学の岡田隆教授が提案するのは、「除脂肪食」の実践。
岡田教授よると、科学的に正しいダイエットとは、人体を太らせる力を持つ「三大栄養素(脂質・炭水化物・たんぱく質)」を自在に操り、たくさん食べても太らない体を作っていくこと。「脂質の適正化(厚生労働省が推奨する脂質量)」こそが、しっかり食べながら、ストレスなく痩せる正しい方法なんだそうです。
プロのダイエッター(ボディビルダー)でもある岡田隆教授の書籍『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』から、無理なく痩せるためのポイントのひとつ、食物繊維を摂ることのメリットについてご紹介します。
※本記事は岡田隆 著の書籍『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』から一部抜粋・編集しました。
「浮き輪肉」は取れるのか?
40代以降になると、お腹、脇腹、背中から腰についた皮下脂肪、いわゆる「浮き輪肉」が気になる方も多いと思います。
なぜお腹に脂肪はつきやすいのか。それはまず、人間の設計上そうなっているからです。体脂肪は身体の中心に近いところにつきます。お腹はまさに体のセンターであり、腹部は体脂肪を格納するのに適した部位なのです。お腹は手脚とは違い、普通に生活していると、あまり動かしません。腰の張り、凝りを感じる人が多い事も、あまり動かしていない事を示唆していますね。
「浮き輪肉」を取ってお腹を凹ませたい。こう思う人の多くは、腹筋運動をしようと思うのではないでしょうか。でもこれでは、ほとんどお腹の肉は取れません。理由は簡単で、腹筋運動はあまりカロリー(エネルギー)を消費しないからです。腹筋運動は腹直筋というごく小さな筋肉だけに、大きな負荷をかけるトレーニングです。
そのため腹直筋としては非常に疲れやすく(だからこそ腹直筋の筋トレとしては効果的)、ごく短い時間しか行えないので、あまりカロリーを消費できないのです。みなさんには、「お腹を凹ます=腹筋運動」という思い込みから離れてほしいと思います。
体脂肪を落とすには、食事改善。そして可能なら有酸素運動。でも、わざわざ有酸素運動をするのは面倒だという人が多いと思うので、日常生活で、なるべく歩くようにしてください。これまでは電車やバス、車に乗っていたところを歩く。なるべくエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を上る。そんな風に、歩くことを生活に取り入れていると、着実にお腹は絞れていきます。
そして、歩くことが習慣になれば、太りにくい体質になれます。ジムなどに行かなくても、わざわざ時間を取らなくても、有酸素運動はできるのです。いや、地球の全てがジムなのです。
著者プロフィール
岡田 隆(オカダ タカシ)…日本体育大学教授、博士(体育科学)、理学療法士、ボディビルダー(WNBFプロマスターズ世界一)、骨格筋評論家(バズーカ岡田)。 都立西高校、日本体育大学卒業、同大学院体育科学研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。 トレーニング科学、スポーツ医学を専門的に学び、身体作りのスペシャリストとして活動。 究極の実践研究としてボディビル競技を続けており、2023年にはWNBF世界選手権プロマスターズ部門で優勝。 指導者としては、2012年から日本オリンピック委員会強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長を務め、2016年リオデジャネイロオリンピックでは、史上初となる柔道男子全7階級メダル制覇、2021年東京オリンピックでは史上最多5個の金メダル獲得などに貢献。 これまで、文部科学省スポーツ功労者顕彰、日本オリンピック委員会奨励賞、讀賣新聞社日本スポーツ賞など受賞多数。 日本の国力を底上げすべく、身体づくりの啓発活動に尽力。受験生やビジネスパーソンに向けて、心身及び脳のパフォーマンスを高める技術を指導。
著=岡田隆 /『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』
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